自然観察室

照準器(revi c12d:ツァイス・イエナ)

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こんばんは、皆様、三頌亭です。大した話題ではないのですが・・・昔、見た松本零士原作のアニメに「わが青春のアルカディア」(あんまり当たらなかったw)という作品があってその中にメッサーシュミットMe109についていた射爆照準器が出てきます。以前からあれはどこの製品なんだろうと思っていました。おそらくツァイス製だろう思ってはいましたが、よく調べたことはありませんでした。イエナ・ツァイス製(ドレスデンで作られてます)らしく、revi c12dという型式だということです。光像式といって光るゲージがガラス板に浮かび上がる仕組みになっております。ところでネットで調べると日本の零戦に搭載されていた98式の射爆照準器はrevi c12のシュタインハイル製品をまねて作られているそうです。レンズメーカーのoemの関係がよくわからなかったりします・・・(^^;)。

使い方など
http://gunsight.jp/b/1/Gunsight.htm

図書館へ行こう~その2(レヴィ=ストロースの本)

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こんばんは、皆様、三頌亭です。特に注目してるというわけではありませんが、こんな本も読めるよというお話です。クロード・レヴィ=ストロースはフランスの文化人類学者です。
クロード・レヴィ=ストロース「親族の基本構造」(英訳)
https://archive.org/details/TheElementaryStructuresOfKinshipLeviStrauss
因みに日本語訳のほうは新訳が出ていて、
「親族の基本構造」福井 和美 (翻訳) 青弓社 (2001/01)
https://www.amazon.co.jp/親族の基本構造-クロード・レヴィ-ストロース/dp/4787231804

出版社アオリw
「のちに構造主義と呼ばれる手法を用いて、インセスト禁忌、交叉イトコ婚などの問題解明に挑んだ古典的名著。レヴィ=ストロースの原点にして、20世紀の哲学・思想に一大衝撃を与えた野心的労作を、意欲的で大胆な新訳で待望の復刊。親族分類法、特権・禁止体系は同一の現実の、つまり当該体系の構造の、互いに不可分な側面をなすことを明らかにする。民族学・文化人類学の古典の新訳」

昔、旧訳で読んだのですが、とにかく膨大な婚姻制度のフィールドワークの事例があげられていてまあ圧倒されました。構造主義だとかいう小難しい哲学的なことはよくわからないのでありますが、これは婚姻制度を数学的(代数学)モデルで説明しようとした著作でそれがドンピシャ当てはまった例ではないかと個人的には納得しております(笑)。
具体的には人様のブログですが・・・
http://teenaka.at.webry.info/200611/article_27.html
http://teenaka.at.webry.info/200611/article_28.html
親族の構造が保持されていく基本的な必要条件が近親婚の禁止であって、それがこの数学的モデルの帰結としてでてくるというのが素晴らしいです。もちろんその関係式は交差イトコ婚(Cross Cousin Marriage)ではなく平行イトコ婚(Parallel Cousin Marriage)の禁止も説明することが可能です。外婚制という関係(女性の交換:レヴィストロースの用語)も数学的モデルの指し示すこととなります。
この本が出たのは戦後すぐですが、現在ではこういった手法は人文科学にたくさん取り入れられていて数理社会学といったものまであります。ところでこのような数学的定型化をレヴィ=ストロース自身がやったわけではなくてアンドレ・ヴェイユ(シモーヌ・ヴェイユのアニキ)に相談したそうです(英訳256pあたりからappendix)。こぼれ話としてはじめジャック・アダマールに相談しなのだけれどだめだったそうです。「アダマールってまだ生きていたんだ!」と妙なところで感心している三頌亭でした(笑)。

モース&キンボール『オペレーション・リサーチの方法』

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こんばんは、皆様、三頌亭です。特にそれほどの興味があるわけではないのですが、オペレーションズリサーチのほうでは有名な本(日科技連からの翻訳がある)なので読んでみました。ORは、第二次世界大戦中に英軍、続いて米軍により「作戦研究」として誕生しました。そのため、初期のOR適用例では軍事目的のものがほとんどだそうです。現在ではいろんなジャンルで、統計学などの数学的手法を使い、最適な条件を見つけることが多数行われています。

この本の前半部分は簡単な統計学の説明ですのでご存知の方は読む必要はないでしょう。後半は様々な適用事例が述べられています。特に日本に関係がある事例は「神風特攻からの逃避問題」でしょう。この部分はそう難しい数学が使われているわけではなく、今までの事例を船舶の回避行動に従って分類し、その障害率を算出するというものです(当時はコロンブスの卵だった)。その結果、攻撃機の侵入角度が垂直に近ければ進行方向に、水平に近ければ直角方向に逃避するのがよいことが判明しています。ただ驚くべきはその命中率で攻撃機のほぼ4割が艦船に命中するという結果です。ことの是非はともかく、現代の誘導ミサイルのようなものですから相手の被害がことのほか甚大だったことがこれらの研究の動機といってよいでしょう。

そのほかの事例としては英海軍のUボート対策があります。これはバラエティに富んだいろんな問題に数学的手法を適用した例が示されています。Uボートの攻撃に対する艦隊最適規模の決定、Uボート攻撃で損害を最大にする爆雷深度の研究、哨戒機の迷彩研究etc・・・。これらの研究は当時の最高機密でしたが、戦後はこのように公刊本に掲載されています。現代のレベルから見ればやや簡単な数学的モデルではあるものの、とことん理詰めでいこうとする意志に素晴らしさを感じます。ご興味の節は下記で読むことができますのでご覧になってはいかがでしょうか?


本文
https://archive.org/details/methodsofoperati030158mbp

フォン・ノイマン&モルゲンシュテルン「ゲームの理論と経済行動」

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こんばんは,皆様,三頌亭です。ジョン・フォン・ノイマンを評したジョークに「フォン・ノイマンがノーベル賞を受賞できなかったのは、ノーベル賞の受賞資格に『人間であること』とあったからだろう」というのがあります(笑)。三頌亭もこの人の業績というのが良く分からず,風変りな応用数学者というイメージを持っていました。コンピュータの方では「ノイマン型コンピューター」に代表されるように大きな業績があってそのくらいしか知らないというのが三頌亭の今までの知識です。

案外と近接した領域の彼の業績は経済学等に応用される「ゲーム理論」への貢献です。ゼロサムゲームを一般の人数に拡張したもので経済を説明しようとするゲーム理論の応用は面白い試みです。後年,このジャンルで多くのノーベル経済学賞を輩出したことでもわかるように彼の残した業績は絶大です(ノイマン自身は存命中にこの賞がなかったので受賞することはありませんでした。)

まあ,何かと逸話の多い人で悪魔のごとき数値計算の能力は有名です。また,あの天才たちを寄せ集めて作ったロスアラモスのドリームチームにあってひときわ異彩を放つ特別の存在であったことも間違いはないようです。

ダイスをころがせ

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モンテカルロ法はわかりやすく言うとコンピューターにサイコロをふらせて数学的な確率の近似値を得る方法です。数学者のスタニスワフ・ウラムが考案し、フォン・ノイマンにより命名されました。たとえば、ある双六をサイコロを20回振って上がる確率はいくらかという場合、実際コンピューターのなかでバーチャルなサイコロを何万回と振らせるわけですね。そのなかで20回で上がる回数を勘定すればそれが近似値というわけです。

最近、モンテカルロ・シミュレーションの機能を備えた数値計算ソフトが多くなったせいか、やたら目にするようになりました。実はある問題のシミュレーションに使ってみようと思っているので、せっせと参考書を読んでおります。やっぱりRあたりがプログラムにはいいのでしょうか?。考え中の三頌亭でございます(笑)。
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