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こんばんは、皆様、三頌亭です。E・H・ヴィシャックの「メドゥーサ」を紹介したついでに読んだ本のお話です。「メドゥーサ」の巻末に載せられていたワグナーのホラー小説のリストをアップしておきます。このリストはオールタイムベストといった性格とは少し違って、あまり知られていない作家に焦点の当てられたベスト13になっております。
https://en.wikipedia.org/wiki/Talk%3AKarl_Edward_Wagner

邦訳のない作品が多いのですが、今はいい時代になりましてw、kindleなどのebookでよければすべて読むことができるでしょう。リスト自体は80年代に発表されたものなのでホラー小説としては知られざるクラッシックスといったところでしょうか?。個人的にはC・R・マチューリンの「メルモス」なんかが入っているのが面白いです。ところでこのリストの中からトップのマイケル・アーレンの「"Hell," Said the Duchess」を読んでみました。これ「グリーン・ハット」のマイケル・アーレンなんですよね。意外というかこんなの書いてたのかという驚きがあります。

この作品は「ジェーン・ザ・リッパー」といいますか、女性のシリアル・キラーのお話なんですね・・・「どこが超自然?」と思ったのですがラストにコピーに従えば「誰も予想しえない結末」を持ってきています。リストの他作品に何故「火刑法廷」と「堕ちる天使」が入っているかよく考えれば結末がネタバレしてしまいそうですが、・・・・という作品です。このテーマの最初の作品トーマス・バーク「オッターモール氏の手」に敬意を表して題名は「伯爵夫人の手」とでもしておきましょうw。
"Hell," Said the Duchess - Michael Arlen
https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.209057

さて、次はたまたまよんだものです小林泰三「C市からの呼び声」です。なかなか元気があってよろしいです。映像化すればかなり面白いのではないかと思います。出版社は創土社です。なんせ「クトゥルー・マシマシ」ですからw。ご参考までに1971年出版の創土社「ラヴクラフト傑作集」の写真をアップしておきます。このころはラブクラフトの本は創元文庫の傑作集2冊と写真のこの本だけでした。いまの羽振りをだれが予想しえたでしょうか?ww。