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こんばんは、皆様、三頌亭です。今日はE・H・ヴィシャックの「メドゥーサ」です。「紫の雲」に続きゴランツ社の叢書の未訳作品ですね。実はこれ読みたいと思ったことがあって、適当な版を探してみたのですがペーパーバックとかになってないし、古書のほうは結構な値段だったので放置してました。そのうち限定版で復刻されたのですが、値段が・・・(^^;)。というわけで海外のスポイラー(ネタバレ)サイトを見るとご丁寧に一章づつ要約してくれてる方がいてこれを読んでしまいましたw。なので大筋はわかっていたのですが、やっぱり楽しみにしていた本です。

ところでコピーの「悪夢の『宝島』か、幻覚の『白鯨』か?」っていいですね~。私は幻覚の『白鯨』でしょうか?。とはいうものの、友人のリンゼイ(「アルクトゥールスへの旅」)の影響が強いです。コリン・ウィルソンの「不思議な天才 -デイヴィッド・リンゼイ論」にヴィシャックとウィルソンの会話が少し載せられていてこれも興味のある人には参考になると思いますのでお勧めしておきましょう。


出版社紹介
「孤独な少年は船出する――。怪異が潜む未知なる海へ!。悪夢の『宝島』か、幻覚の『白鯨』か?
コリン・ウィルソンを驚嘆させた謎と寓意に満ちた幻の海洋奇譚が、幻想文学史の深き淵より、ついに姿を現す!。父を亡くした少年ウィリアムは数々の苦難を越え、船主ハクスタブルと共に、その息子を捜す航海へ。 秘密を抱えた船主。そして目指す海域には、何が潜むのか?」

E・H・ヴィシャック E. H. Visiak
本名エドワード・ハロルド・フィジック。1878年、ロンドンに生まれる。電信会社に勤務しつつ詩作を続け、第一次大戦では良心的兵役拒否者として従軍せず、在野で教鞭を執る。詩集やミルトンやコンラッドについての評論のほか、友人デヴィッド・リンゼイの幻想小説『アークトゥルスへの旅』に触発され、本書『メデューサ』など、怪奇幻想の要素の濃い三篇の長篇小説を遺している。1972年歿。