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こんばんは皆様、三頌亭店長です。今日は今読んでるところの本のお話です。スティーヴン・キングといえばもうかれこれ20年近く読んでない人で、最後に読んだのは「ザ・スタンド」でした。これはキングの初期作品で翻訳が長いことでなかったので、完全なエディションが出た時に読んだ記憶があります。多分年代的には「ペットセメタリー」あたりで止まってますね(笑)。たまたまちょっと前に安く売ってたので買ったのが「DUMA KEY」です。ベックさんが書いてられるようにまもなく翻訳(「悪霊の島」)が出ますので気になる方はそちらでお願いいたします。実は以前から少し評判を聞いて気になってたので買ってあった本です。

ハードカバーで約600頁という分厚さですね(笑)。文章は大変読みやすくてこの分だと1週間位で何とか読めそうな気もします。相変わらずのキング節満載の作品です。主人公は建設業者ですが事故により片腕をなくし、脳に損傷を負って言語障害が残ってしまいます。性格も変わってしまってため離婚してこの「DUMA KEY」というフロリダの島にやってきますが、リハビリにとはじめた絵が意外な反響を呼んで・・というところまで読んでいます。ぜんたいの1/3くらいでしょうか?。なんとなくサイコロジカル・ホラーという気がしないでもないのですが、最後はスーパーナチュラルなホラー小説だということで期待しております。事故によりある潜在能力が目覚めるという設定は「デッドゾーン」なんかでも使われていますが、今度はどうなのでしょう?

追記:やっと読了いたしましたので感想を・・。前半2/3までは主人公が事故によリ失ったものを徐々に取り戻してゆくサクセスストーリーですが、最後から200頁、後半1/3が「吸血鬼ドラキュラ」のヘルシング教授もかくやとばかりの悪霊バスターズ物語となっております。主人公・エドガー・フリーマントルが描いた絵は意外にも世間の話題となりますが、それらを見たり買ったりした人々が謎の呪いにより次々と不審な死を遂げてゆきます。その呪いの根源を封じ込めるためにエドガーら3人は島の南端にある廃墟へと足を踏み入れます。・・・といった感じで最後までノンストップのスリルが続きますが、ラストに至って対峙する最後の悪霊との対決は大変哀しい結末となります。作者キングはもう60を越えているでしょう。老境にさしかかる前の落魄の冒険譚と考えるのは三頌亭のうがちすぎでしょうか?。割合楽しめる1冊となっているように思います、翻訳のほうの出版はもうすぐです。ところで読後に見るとわかるのですがダストジャケットがモロにネタバレでキイとなる小物がすべて描かれています。