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こんばんは、三頌亭店長です。今日は子供がプラモデルを買うと言うので、少し遠出をしました。たまには家庭サービスも大事です(笑)。というわけで、その帰りに黄色い本屋さんに寄ってきました。どうも一冊100円、200円となるとすぐバカバカ買ってしまいます。最近新刊はよほどのことがないと買う気になれません(笑)。久しぶりに行くと大挙して100均の方へ移動した本がたくさんありまして面白かったです。獲物は写真のとおりでした。

若竹七海「古書店アゼリアの死体」
これは読もう読もうと思っていたのですが、いつも買いそびれていた本です。ロマンス小説専門「古書店アゼリア」の店主、紅子ばあちゃんが最高です(笑)。あまりマニアックにならない程度の古書と映画のアクセサリーがいいです。適度なユーモアがあって楽しい作品のようです。巻末にロマンス小説の紅子ばあちゃんの注釈がついてきますが、これが傑作でした。

島田荘司「龍臥亭事件」
島田荘司をはじめて読んだのは「占星術殺人事件」でした。正直なところバカ作だと思いました(笑)。はじめから1/3程度でメイントリックが分かってしまったという、私にとっては珍しい作品です。私は昔、チョキチョキして遊んだことがあったからです(笑)。しかし、デビュー作特有の熱気で読ませるミステリーでした。その後、出版されるたびに読んでいたのですがデビュー作に比べてもうひとつ低調な作品が多く、愛想を尽かしてしまいました(笑)。さて今度は大作なのですが、首尾はどうでしょうか?ろくでもない大技を期待しておりますが・・。余談ですが「占星術殺人事件」がなぜ袋とじしてあったか最近わかりました。文庫版でペラペラめくると例の図が目に入ってしまうからです。

河出文庫「本格ミステリコレクション」1巻~5巻
日下さんは私と同い年です。雑誌「幻影城」をよく読んだことは想像に難くありません。「幻影城」が戦後の忘れられた作家たちとして紹介したものを根気よく集めて纏めたものがこのコレクションです。読んだものが半分くらいありますが、お買い得なシリーズです。玉石混合なのですが、私としては岡田鯱彦と島久平くらいがオススメでしょうか?まあやはりこの方面のコレクターには雑誌「宝石」の揃いは必帯だと思います、資料価値は計り知れませんから(笑)。

最後のおまけは津雲むつみさんの初期作品集、4篇が収録されていますが再版は諸事情により不可能じゃないかと思われます。