こんばんは、皆様、三頌亭です。種々雑多に取り合わせたものの感想です。昔読んだものや、最近読んだものや、いろいろですね(^^;)。では行ってみましょう。
ロイ・ヴィカーズ「迷宮課事件簿」
割と有名な短編集だったのですが最近は早川さんのおかげで取り上げられない作品集になってしまいました。クイーンの序文がついておりまして、これが何気に「アツい」wです。内容は倒叙型推理の短編集となっております。したがって読者は「完璧な犯罪がなんでばれちゃったの?」の過程を楽しむことができます。大変奇抜な趣向の短編集だと思います。
ジュール・ヴェルヌ「氷のスフィンクス」
ポオ唯一の長編作品(未完?)に「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」というものがあります。この作品はきれいな終わり方でなかったため、後世の作家を刺激して続編を書かせました。その続編がジュール・ヴェルヌ「氷のスフィンクス」です。海洋冒険小説となっておりますが、秘境探検ものみたいな感じの作品です。あまり知られない南極周辺の島々も舞台になっていて、三頌亭などはその地理を確認してなるほどなどと思ったことがあります。因みにポオの本国アメリカではラヴクラフトの「狂気の山にて」が「アーサー・ゴードン・ピムの物語」にインスパイアされた作品であることはファンの方ならご存知のことでしょう。
佐島勤「魔法科高校の劣等生 エスケープ編」
えーと、結構長々と読んでいるライトノベル作品。「お兄様」の無双ぶりにひたすら感心してしまう「魔法科高校の劣等生」です。今回は力勝負だけではなく見事な政治的手腕で相手の計画を葬り去ってしまうというオマケつき。いやはやどう収拾つけるのか少し見ものですね。しかしこの作者のいろんな造語の豊富さにはあきれてしまいますw。
相磯凌霜「荷風余話」「荷風思出草」
加藤郁乎の「俳人荷風」に刺激されて読んでみた作品。相磯凌霜(あいそ・りょうそう)氏は荷風晩年の友人です。「僕は友達が少ない」荷風にとって数少ない気のおけない友人であったようです(確か荷風の葬儀はこの人が仕切っていたと以前読みました。)。つかづはなれず、いい感じの回顧録になっていて、この本でしか知られないエピソードが満載です。また、「荷風思出草」には珍しい荷風との対談が掲載されております。
以上、4点よろしくお願いいたします。
出版社紹介より
ロイ・ヴィカーズ「迷宮課事件簿」
『長い歴史を誇るスコットランド・ヤードには、他の係や課が捨てたあらゆるものを引き受けるのが役目の風変わりな課がある。たとえぱここにある、何の変哲もないおもちゃのゴムのラッパだ。これと新婚早々の花嫁が無残に撲殺された事件は、いったいどのように結 びつくのだろうか・・・偶然のきっかけと刑事たちの忍耐が、難事件を次々解決へと導いてゆく。その名も 「迷宮課」の事件簿公開!倒叙ミステリの伝統を守る短篇集。』
ジュール・ヴェルヌ「氷のスフィンクス」
『南緯49度のケルゲレン島で、ジョーリングは帆船ハルブレイン号の乗客となった。だが、船はさらに南を目指す。この“地の果ての島”の先には、氷と寒さと危険に満ち、人間の立入りを拒みつづける荒涼たる南氷洋が広がる。剛毅果断な船長に率いられ突き進むこの船は、何を捜し求めているのか…未踏の大地、南極大陸に想像の翼をはばたかせた、豪快な海洋冒険譚。幻の傑作、ここに文庫化なる。』
相磯凌霜「荷風余話」
『相磯凌霜は,孤高狷介を貫いた晩年の荷風に深く親炙した側近として知られる.荷風と凌霜の胸襟を開いた密なる交遊の記録は,荷風の実像を知る上での貴重な証言集であり,闊達洒脱な文による出色の荷風論として高く評価されてきた.相磯凌霜の荷風を巡る随想を初めて一冊にまとめる」
ロイ・ヴィカーズ「迷宮課事件簿」
割と有名な短編集だったのですが最近は早川さんのおかげで取り上げられない作品集になってしまいました。クイーンの序文がついておりまして、これが何気に「アツい」wです。内容は倒叙型推理の短編集となっております。したがって読者は「完璧な犯罪がなんでばれちゃったの?」の過程を楽しむことができます。大変奇抜な趣向の短編集だと思います。
ジュール・ヴェルヌ「氷のスフィンクス」
ポオ唯一の長編作品(未完?)に「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」というものがあります。この作品はきれいな終わり方でなかったため、後世の作家を刺激して続編を書かせました。その続編がジュール・ヴェルヌ「氷のスフィンクス」です。海洋冒険小説となっておりますが、秘境探検ものみたいな感じの作品です。あまり知られない南極周辺の島々も舞台になっていて、三頌亭などはその地理を確認してなるほどなどと思ったことがあります。因みにポオの本国アメリカではラヴクラフトの「狂気の山にて」が「アーサー・ゴードン・ピムの物語」にインスパイアされた作品であることはファンの方ならご存知のことでしょう。
佐島勤「魔法科高校の劣等生 エスケープ編」
えーと、結構長々と読んでいるライトノベル作品。「お兄様」の無双ぶりにひたすら感心してしまう「魔法科高校の劣等生」です。今回は力勝負だけではなく見事な政治的手腕で相手の計画を葬り去ってしまうというオマケつき。いやはやどう収拾つけるのか少し見ものですね。しかしこの作者のいろんな造語の豊富さにはあきれてしまいますw。
相磯凌霜「荷風余話」「荷風思出草」
加藤郁乎の「俳人荷風」に刺激されて読んでみた作品。相磯凌霜(あいそ・りょうそう)氏は荷風晩年の友人です。「僕は友達が少ない」荷風にとって数少ない気のおけない友人であったようです(確か荷風の葬儀はこの人が仕切っていたと以前読みました。)。つかづはなれず、いい感じの回顧録になっていて、この本でしか知られないエピソードが満載です。また、「荷風思出草」には珍しい荷風との対談が掲載されております。
以上、4点よろしくお願いいたします。
出版社紹介より
ロイ・ヴィカーズ「迷宮課事件簿」
『長い歴史を誇るスコットランド・ヤードには、他の係や課が捨てたあらゆるものを引き受けるのが役目の風変わりな課がある。たとえぱここにある、何の変哲もないおもちゃのゴムのラッパだ。これと新婚早々の花嫁が無残に撲殺された事件は、いったいどのように結 びつくのだろうか・・・偶然のきっかけと刑事たちの忍耐が、難事件を次々解決へと導いてゆく。その名も 「迷宮課」の事件簿公開!倒叙ミステリの伝統を守る短篇集。』
ジュール・ヴェルヌ「氷のスフィンクス」
『南緯49度のケルゲレン島で、ジョーリングは帆船ハルブレイン号の乗客となった。だが、船はさらに南を目指す。この“地の果ての島”の先には、氷と寒さと危険に満ち、人間の立入りを拒みつづける荒涼たる南氷洋が広がる。剛毅果断な船長に率いられ突き進むこの船は、何を捜し求めているのか…未踏の大地、南極大陸に想像の翼をはばたかせた、豪快な海洋冒険譚。幻の傑作、ここに文庫化なる。』
相磯凌霜「荷風余話」
『相磯凌霜は,孤高狷介を貫いた晩年の荷風に深く親炙した側近として知られる.荷風と凌霜の胸襟を開いた密なる交遊の記録は,荷風の実像を知る上での貴重な証言集であり,闊達洒脱な文による出色の荷風論として高く評価されてきた.相磯凌霜の荷風を巡る随想を初めて一冊にまとめる」