2018年01月

A・メリット「魔女を焼き殺せ」(ナイトランド叢書・他)

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こんばんは、皆様、三頌亭です。今年に入って読んだものということで・・・。A・メリットの作品です。ちょうどハマープロのホラー映画を小説にしたような・・というのがぴったりくるかもしれません。ギャングまで出てくる怪奇探偵小説といいましょうか、メリットらしさはある程度あるようには思います。まあでもいままでいくつかメリットの作品を紹介いたしましたが、一番面白かったのは「金属モンスター」かなあ・・・。

さて、ちなみにテキストですが、私は本代ケチってこちらで読みました(笑)
Burn, Witch, Burn! (1932)
http://gutenberg.net.au/ebooks06/0607481h.html

邦訳の新訳はナイトランド叢書から発売中です

出版社紹介(アトリエサード社)
『連続変死事件の陰に潜むのは、夜歩く人形たちと――そして、魔女。
連続する原因不明の変死。死者たちの傍らには人形が微笑む。
謎を追う医師の前には魔女の影が……
稀代のストーリーテラーがホラーに挑んだ幻の傑作!』

鷲尾三郎「屍の記録 (ミステリ珍本全集12)」&今日泊亜蘭 「海王星市から来た男/縹渺譚」

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こんばんは、皆様、三頌亭です。寒いですね、皆様お元気でしょうか?。今年初めての記事になります。放っておいたミステリ珍本全集、2期の最終巻は鷲尾三郎です。古書が素晴らしく安くなったので、買って読みました。どうでもいいお話かもしれませんが、読みたい巻のある方はAmazonで見てみてください(笑)。

ところで内容は以下の通り。長編3本と短編3本。でまあお買い得かどうかは知りませんが、この作者の作品を堪能できる構成になっています。まず巻頭の長編「屍の記録」ですが、以前春陽堂版で読んだ時も同じ感想を持ちました。有体に言えば「失敗作」です(笑)。雰囲気は素晴らしくいいんですが、メインのトリックがトホホな代物なのがご愛敬、まかり間違うと大傑作になったのにと思わせるところがいいです。「呪縛の沼」についても同様、クラッシックな本格探偵小説なのですが、ご愛敬が・・・・(笑)。「雪崩」のほうはハードボ イルド風のつもりなのかもしれませんが、あまりうまくいってないです。でも読むべきところはあるんですよ(笑)。案外とどこへ出しても文句のないのが以前紹介した「生きている人形」ですね。総じてこんな感じなのですが、この本買おうというほど方ならば文句のある人はいないでしょう?(笑)。

PART 1 『屍の記録』
「雪崩」
PART 2 『呪縛の沼』
PART 3 『単行本未収録短編集』
「生きている人形」
「魚臭」
「死の影」

ちなみに鮎川哲也の「白の恐怖」が論創ミステリ叢書で復刻になっております。同じく以前、「光の塔」いう作品を紹介したことがありましたが、今日泊亜蘭(きょうどまりあらん)の作品がいろいろ復刻になっております。写真は東京創元社のものですが、ちくま文庫から「光の塔」が復刻されています。ご興味の方はいかがでしょうか?



鷲尾三郎「屍の記録 (ミステリ珍本全集12)」
明治・大正・昭和と代々の当主が失踪を遂げる京都伏見の造り酒屋に潜む悪意の罠! 狐の祟りとされる伝説に隠された真相とは? 鮎川哲也『黒いトランク』と13番目の椅子を争った幻の本格ミステリが、ついに復活します! 本格長篇『呪縛の沼』に加え、幻想&サスペンス短篇も収録!

今日泊亜蘭 「海王星市から来た男/縹渺譚」
戦後最初の長編SF作家として知られた著者の、高名にして入手困難な短編集二冊を合冊し、単行本初収録の連作「浮間の桜」と短編「笑わぬ目」を加えた。巻末エッセイ=山田正紀/『縹渺譚』あとがき=今日泊亜蘭/解説=日下三蔵
日本SFの黎明期にいちはやく長編『光の塔』を発表し、その後も無尽の博識と自在な語り口で存在感を示した天才作家。奇妙な発端が思いもよらぬ規模の展開を見せる作品群の中でも「縹渺譚」「深森譚」の連作は白眉。片田舎の孤児が思い出の女性との再会を求めさすらう物語は、著者の空前の演出のもと、忘れがたい感動をもたらす。代表的作品集を合冊し、書籍初収録作2編を加えた。
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