こんばんは、皆様、三頌亭です。暑いですね~。今日は少しマイナーなアンソロジーを紹介いたします。2つとも絶版で申し訳ないです。幻想文学という言葉が言われだしたのはフランスで1970年代の初めぐらいだったようですね。ツヴェタン トドロフの「幻想文学論序説」やルイ・ヴァックスの「幻想の美学」が翻訳されたのもこのころだったと記憶しています。構造主義だとかポストモダンだとか小難しいことはさておきw、この2冊のアンソロジーはリアルでない描写を多く含む作品を集めたものです。
東欧圏の作品のアンソロジーというものが少ないので、この種のものは写真に示す2冊ぐらいしかありません。収録作にについてはリンクを張っておきましたので、興味の方はご覧ください。知らない作家がほとんどなのでありますが特に印象が深かったものを2作品取り上げます。ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ「帆船バンベリ号上の出来事」は大変強烈な読後感を残します。ゴンブローヴィッチは東欧圏の作家では比較的有名なものですから、ほかの作品も少しは読んだことがありました。「帆船バンベリ号上の出来事」は無意味な擬人化の氾濫でもう訳が分かりませんww。カフカなんかに似たところもあって面白いです。
もう一人の作家はステファン・グラビンスキで「シャモタ氏の恋人(発見された日記より)」が「東欧怪談集」に収録されています。アッシュ・ツリー社から英訳が出たときにいくつか読みましたが、集中の作家のなかでは英米の怪奇小説にもっとも近い作品を書く人です。近頃、国書刊行会から「ポーランドのラヴクラフト」という売り文句で2冊の短編集が邦訳されています(「動きの悪魔」、「狂気の巡礼」)。ご興味の方はお読みになってみてもよいでしょう。
アンソロジー収録作品
『現代東欧幻想小説』
http://ameqlist.com/japan_ya/yoshigam.htm#hakua01
『東欧怪談集』
http://ameqlist.com/japan_na/numano.htm
東欧圏の作品のアンソロジーというものが少ないので、この種のものは写真に示す2冊ぐらいしかありません。収録作にについてはリンクを張っておきましたので、興味の方はご覧ください。知らない作家がほとんどなのでありますが特に印象が深かったものを2作品取り上げます。ヴィトルド・ゴンブローヴィッチ「帆船バンベリ号上の出来事」は大変強烈な読後感を残します。ゴンブローヴィッチは東欧圏の作家では比較的有名なものですから、ほかの作品も少しは読んだことがありました。「帆船バンベリ号上の出来事」は無意味な擬人化の氾濫でもう訳が分かりませんww。カフカなんかに似たところもあって面白いです。
もう一人の作家はステファン・グラビンスキで「シャモタ氏の恋人(発見された日記より)」が「東欧怪談集」に収録されています。アッシュ・ツリー社から英訳が出たときにいくつか読みましたが、集中の作家のなかでは英米の怪奇小説にもっとも近い作品を書く人です。近頃、国書刊行会から「ポーランドのラヴクラフト」という売り文句で2冊の短編集が邦訳されています(「動きの悪魔」、「狂気の巡礼」)。ご興味の方はお読みになってみてもよいでしょう。
アンソロジー収録作品
『現代東欧幻想小説』
http://ameqlist.com/japan_ya/yoshigam.htm#hakua01
『東欧怪談集』
http://ameqlist.com/japan_na/numano.htm