こんばんは,皆様,三頌亭です。以前、「角笛の音の響くとき」という作品を紹介したことがあったかと思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/kms130/63541367.html
それまでは唯一の邦訳作品であったのですが、このたび国書刊行会のドーキー・アーカイヴに新しい翻訳が収められることになりました。内容は中編作品が二つです。どちらもアブナイ(笑)心理を扱った特殊な作品といえるでしょう。2編のうち「リングストーンズ」はアーサー・マッケンの「白魔」を思わせる怪異譚です。「人形つくり」はこれまたアブナイ(笑)発想のファンタジー。どちらも「角笛の音の響くとき」同様、作者の個人的嗜好を色濃く反映したものばかりです。48年ぶり、久々の新訳です。怖いもの見たさに興味のある方々いかがでしょう?(笑)。
ところで読みたい昔の作品の多くが電子図書化されています。よっぽどkindleを買おうかと思うのでありますが、なかなかふみきれません。ドーキー・アーカイヴ中のメトカーフの作品集なんかもだいぶ前から出ていてどうしようか?と思っているところです。
出版社紹介
『新海外文学シリーズ〈ドーキー・アーカイヴ〉創刊!知られざる傑作、埋もれた異色作を幻想怪奇・ホラー・ミステリ・SF・自伝・エンターテインメント等ジャンル問わず年代問わず、本邦初訳作品を中心に紹介する新海外文学シリーズ〈ドーキー・アーカイヴ〉全10巻が刊行開始! 責任編集=若島正+横山茂雄
独特のエロティシズムと精緻な文章で綴られた、徹底した被支配関係から生じる恍惚と恐怖……謎の英国作家サーバンによる戦慄の幻想譚を2篇収録。本邦初訳。
田舎屋敷に家庭教師として雇われた女子大生が謎めいた子供たちと過ごす夏休みは、次第に奇怪な様相を帯びていく……古代異教世界が顕現する「リングストーンズ」(1951年)。女子寄宿舎学校を舞台に、少女が人形つくりが趣味の青年と出会い、やがて彼の人形のモデルになる。しかし、その青年の真の正体とは……服従と束縛の快楽が横溢する怪異譚「人形つくり」(1953年)。繊細で喚起力の強い文体を通じて、徹底した被支配関係から生じる魅惑と恐怖が織りなす荒々しいマゾヒズム的快感が描写される、知られざる英国作家サーバンによる幻想中篇を2篇収録。
〈サーバンは自分の生きる社会、時代の規範的、標準的な性愛の概念には強い違和感を覚えていたに違いない。彼は「愛」という西欧社会の発明を信じていないのだろう。そして、それこそ彼が異界を舞台にした小説を書かずにはいられなかった理由のひとつかと思われる。(……)本書に収録したふたつの中篇は、巧繊に織りなされたペルシャ絨毯のように魅惑的な超自然譚であり、日本ではこれまで知られることのなかった幻想小説の佳什として楽しんでいただければ幸いである〉(横山茂雄:本書解説より)』
http://blogs.yahoo.co.jp/kms130/63541367.html
それまでは唯一の邦訳作品であったのですが、このたび国書刊行会のドーキー・アーカイヴに新しい翻訳が収められることになりました。内容は中編作品が二つです。どちらもアブナイ(笑)心理を扱った特殊な作品といえるでしょう。2編のうち「リングストーンズ」はアーサー・マッケンの「白魔」を思わせる怪異譚です。「人形つくり」はこれまたアブナイ(笑)発想のファンタジー。どちらも「角笛の音の響くとき」同様、作者の個人的嗜好を色濃く反映したものばかりです。48年ぶり、久々の新訳です。怖いもの見たさに興味のある方々いかがでしょう?(笑)。
ところで読みたい昔の作品の多くが電子図書化されています。よっぽどkindleを買おうかと思うのでありますが、なかなかふみきれません。ドーキー・アーカイヴ中のメトカーフの作品集なんかもだいぶ前から出ていてどうしようか?と思っているところです。
出版社紹介
『新海外文学シリーズ〈ドーキー・アーカイヴ〉創刊!知られざる傑作、埋もれた異色作を幻想怪奇・ホラー・ミステリ・SF・自伝・エンターテインメント等ジャンル問わず年代問わず、本邦初訳作品を中心に紹介する新海外文学シリーズ〈ドーキー・アーカイヴ〉全10巻が刊行開始! 責任編集=若島正+横山茂雄
独特のエロティシズムと精緻な文章で綴られた、徹底した被支配関係から生じる恍惚と恐怖……謎の英国作家サーバンによる戦慄の幻想譚を2篇収録。本邦初訳。
田舎屋敷に家庭教師として雇われた女子大生が謎めいた子供たちと過ごす夏休みは、次第に奇怪な様相を帯びていく……古代異教世界が顕現する「リングストーンズ」(1951年)。女子寄宿舎学校を舞台に、少女が人形つくりが趣味の青年と出会い、やがて彼の人形のモデルになる。しかし、その青年の真の正体とは……服従と束縛の快楽が横溢する怪異譚「人形つくり」(1953年)。繊細で喚起力の強い文体を通じて、徹底した被支配関係から生じる魅惑と恐怖が織りなす荒々しいマゾヒズム的快感が描写される、知られざる英国作家サーバンによる幻想中篇を2篇収録。
〈サーバンは自分の生きる社会、時代の規範的、標準的な性愛の概念には強い違和感を覚えていたに違いない。彼は「愛」という西欧社会の発明を信じていないのだろう。そして、それこそ彼が異界を舞台にした小説を書かずにはいられなかった理由のひとつかと思われる。(……)本書に収録したふたつの中篇は、巧繊に織りなされたペルシャ絨毯のように魅惑的な超自然譚であり、日本ではこれまで知られることのなかった幻想小説の佳什として楽しんでいただければ幸いである〉(横山茂雄:本書解説より)』