2016年04月

堀晃「漂着物体X」他

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

こんばんは,皆様,三頌亭です。最近あまりぱっとしたものがないので、記事を書くのに苦慮しております(笑)。どうも申し訳ありません。というわけでブックオフで買った新書版の本を載せてみました。双葉ノヴェルズの2冊です。表紙のデザインが完全に昭和です(笑)。他の出版社の新書にくらべて双葉のものは感じがややチープなところが気に入っています。

写真は堀晃「漂着物体X」と石沢英太郎「死の輪舞(ロンド)」です。どちらももうあんまり読む人の少なそうなタイトルです。堀晃「漂着物体X」は読んだことがなかったので読んでみました。一見、ハード・SF風ですが微妙に発想がB級映画みたいなところが面白いです。石沢英太郎は「視線」という作品が好きだったのでいろいろ読んできましたが「死の輪舞」はまずますの出来の作品です。因みに徳間文庫にも同じタイトルがはいっていてこちらのほうは良く見かけます。興味のある方はそちらでお読みください。

マイケル・ルイス「ライアーズ・ポーカー」、「世紀の空売り-世界経済の破綻に賭けた男たち」

イメージ 1

イメージ 2

こんばんは,皆様,三頌亭です。今日は同じ作者のノンフィクション作品を2つ紹介いたします。以前、リーマンショックを描いたノンフィクションを紹介したことがあったかと思いますが、これはサブプライムローンの始まりから破たんを描いたノンフィクション作品となっています。時系列を追っていけばこれら一連の金融事故は同じものを原因としていることが良くわかります。

というわけでこの2作品ですが、「ライアーズ・ポーカー」のほうは作者の実体験を基にした作品です。ノンフィクションとはいいながらその登場人物はまるで小説に出てくるそれのように精彩に富んでとびきりユニークです。「世紀の空売り」はこれもウォール街・相場師列伝といった趣があって、取り上げられる人物はそれぞれ読者に一読忘れ難い印象を残します。最近読んだノンフィクションの中では出色の出来の2作品です。因みに、現在「ライアーズ・ポーカー」のほうはハヤカワ文庫、「世紀の空売り」のほうは文春文庫に収められています。(ロング&ショートはそれぞれ相場の用語で「買い」と「売り」を意味します)


出版社紹介:「ライアーズ・ポーカー」
「何千人もの就職希望者たちを押しのけて、1985年、マイケル・ルイスは「債券取引の帝王」と誰もが認める、あこがれのソロモン・ブラザーズに入社した。だが、新入社員として研修クラスに参加した彼がそこで目にしたのは、あまりにも破天荒なトレーダーたちの実態だった……金のためなら何でもあり! ウォール街で働く人々の驚くべき生態を、軽妙な筆致で鮮やかに抉り出した『マネー・ボール』著者の代表作、待望の文庫化」

出版社紹介:「世紀の空売り-世界経済の破綻に賭けた男たち」
「世界中が、アメリカ発の住宅好況に酔っていた2000年代半ば、そのまやかしを見抜き、世界経済が破綻する方に賭けた男達がいた。投資銀行、格付機関、米政府の裏をかき、彼らはいかに世紀の空売りと呼ばれる大相場をはったのか。『マネー・ボール』の著者マイケル・ルイスが世界同時金融危機の実相を描く痛快NF。」

光瀬龍「SOSタイムパトロール」、「作戦NACL」

イメージ 1

イメージ 2

こんばんは,皆様,三頌亭です。光瀬龍のジュブナイル作品2つを紹介しておきます。このところなんとなく読んでみたくなったので光瀬龍の古い作品から読んでいっております。眉村卓よりは昔たくさん読んだので読んでないものを蒐集するのが楽でございます(笑)。

さて光瀬龍の「SOSタイムパトロール」と「作戦NACL」ですがこれは2つともソノラマ文庫に収められてまして、以前読んだときはその本でありました。「SOSタイムパトロール」は題にある如く、タイムトラベルものですが、なんかオバサンくさいマリーアントワネットがある意味ユニークな設定でありました(笑)。「作戦NACL」はどちらかというと特撮怪獣映画といった感じのストーリーで、いつものように盛り上げ方は巧みです。この作品はまだどうやら現役の刊本が売られているようですので興味が向きましたらまtどうぞ。

余談ですが、和洋を問わず、絶版本がkindleになりつつあって大分読みたいものがあるのですが、なかなか踏み切れないでいます(笑)。
最新コメント
ギャラリー
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 花とゆめ・1975年5月5日号
アーカイブ
  • ライブドアブログ