

この前,松本清張の短編コレクションを紹介いたしました。それと少しはダブるものもありますが,中篇集の紹介をいたします。短編ミステリというのはあんまり少ない枚数ではいろいろお膳立てや説明もあるのでこの作家のように100から150頁というのがちょうど特異な方もいらっしゃいます。従って松本清張の中篇は傑作目白押しです。お薦めは「黒い画集」「別冊・黒い画集」「黒の図説」「黒の様式」などです。三頌亭は「黒の図説」に収められた「鴎外の婢」という作品は大好きです。まるで鴎外後期の史伝を本歌取りしたようなミステリーで清張の傑作と言って良いでしょう。各集中の収録作品については下記のサイトでごらんください。
http://www.aga-search.com/jp/18matsumotoseicho.html
「黒の図説」:速力の告発、分離の時間、鴎外の婢、書道教授、六畳の生涯、
梅雨と西洋風呂
「黒の様式」:歯止め、犯罪広告、微笑の儀式、二つの声、内海の輪、死んだ馬
















