2015年08月

ミステリ珍本全集09 三橋一夫「魔の淵」

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こんばんは、皆様、三頌亭です。ミステリ珍本全集の第9巻を買ってまいりました。さあいかがなものでしょうか?(笑)。なんとなくですが読む前から出版芸術社の「三橋一夫ふしぎ小説集成(全3)」の方がいいのではと思っておりました。というわけで感想を言ってみましょう。因みに『魔の淵』『卍の塔』『第三の影』という3長編セットのお買い得品です。古書で集めるとなると結構な額を取られるのでありがたいことはありがたいです(笑)。

さて、3長編すべて本格推理というわけでは全然ないです。犯罪の絡む小説といったところ・・・小説自体はなかなかのうまさもあるのですが、「三橋一夫ふしぎ小説集成(全3)」に収録された短篇に比べて切れ味が鈍るのはどうでしょう?。というわけで探偵小説のかなりのマニアの方のみにお勧めです(笑)。次回は宮崎さんらしいのでたのしみにしております。


出版社紹介
『不思議小説、明朗小説で一世を風靡した著者が迫力の筆致で描くダーク・サスペンス!。『卍の塔』『第三の影』の2長篇も収録。
地方の豪商・風間家に迫る不気味な悪意の影! 相次ぐ使用人や家人の死には複雑な人間関係が生み出した底知れぬ闇が…。日下三蔵 編』

英国紙ガーディアンが選ぶ必読小説・(クライム篇)147冊!

こんばんは、皆様、三頌亭です。ベックさんところとしろねこさんのところで知りました。1000冊全部はしんどいのでもっとも既読が多い「クライム篇」にしぼって評価してみました。「*」が私の既読の作品です。作品数は79でおよそリスト半分の作品ということになります。新しい作品は全然でしたね(笑)。
因みに日本語表記のおかしいところや、探し切れていない邦訳作品を訂正しました。さすが名にし負う翻訳大国、未訳作品はたった4冊になっています。


001:The Man with the Golden Arm, Nelson Algren
 『黄金の腕』 ネルソン・オルグレン*
002:Fantomas, Marcel Allain and Pierre Souvestre
 『ファントマ』 マルセル・アラン/ピエール・スーヴェストル*
003The Mask of Dimitrios, Eric Ambler
 『デミトリオスの棺』 エリック・アンブラー*
004:Epitaph for a Spy, Eric Ambler
 『あるスパイへの墓碑銘』 エリック・アンブラー*
005:Journey into Fear, Eric Ambler
 『恐怖への旅』 エリック・アンブラー*
006:The New York Trilogy, Paul Auster
 ニューヨーク三部作(『シティ・オブ・グラス』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』*) ポール・オースター
007:Trent's Last Case, EC Bentley
 『トレント最後の事件』E・C・ベントリー*
008:The Poisoned Chocolates Case, Anthony Berkeley
 『毒入りチョコレート事件』アントニー・バークリー*
009:The Beast Must Die, Nicholas Blake
 『野獣死すべし』 ニコラス・ブレイク*
010:Lady Audley's Secret, Mary E Braddon
 『レイディ・オードリーの秘密 』メアリ・エリザベス・ブラッドン
011:The Neon Rain , James Lee Burke
 『ネオン・レイン』 ジェイムズ・リー・バーク
012:The Tin Roof Blowdown, James Lee Burke
 未訳 ジェイムズ・リー・バーク
013:The Thirty-Nine Steps, John Buchan
 『三十九階段』 ジョン・バカン*
014:Greenmantle, John Buchan
 『緑のマント』 ジョン・バカン*
015:The Asphalt Jungle, WR Burnett
 『アスファルト・ジャングル』 W・R・バーネット*
016:The Postman Always Rings Twice, James M Cain
 『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 ジェームズ・M・ケイン*
017:Double Indemnity, James M Cain
 『殺人保険』 ジェームズ・M・ケイン*
018:True History of the Ned Kelly Gang, Peter Carey
 『ケリー・ギャングの真実の歴史』 ピーター・ケアリー
019:The Hollow Man, John Dickson Carr
 『三つの棺』 ジョン・ディクスン・カー*
020:The Big Sleep, Raymond Chandler
 『大いなる眠り』 レイモンド・チャンドラー*
021:The Long Goodbye, Raymond Chandler
 『長いお別れ』 レイモンド・チャンドラー*
022:No Orchids for Miss Blandish, James Hadley Chase
『ミス・ブランディッシの蘭』 ジェームズ・ハドリ-・チェイス*
023:The Riddle of the Sands, Erskine Childers
 『砂州の謎』 ロバート・アースキン・チルダーズ
024:And Then There Were None, Agatha Christie
 『そして誰もいなくなった』 アガサ・クリスティ*
025:The Mysterious Affair at Styles, Agatha Christie
 『スタイルズ荘の怪事件』 アガサ・クリスティ*
026:The Murder of Roger Ackroyd, Agatha Christie
 『アクロイド殺し』 アガサ・クリスティ*
027:The Murder at the Vicarage, Agatha Christie
 『牧師館の殺人』 アガサ・クリスティ*
028:The Secret Adversary, Agatha Christie
 『秘密機関』 アガサ・クリスティ
029:The Woman in White, Wilkie Collins
 『白衣の女』 ウィルキー・コリンズ*
030:The Moonstone, Wilkie Collins
 『月長石』 ウィルキー・コリンズ*
031:A Study in Scarlet, Arthur Conan Doyle
 『緋色の研究』 アーサー・コナン・ドイル*
032:The Hound of the Baskervilles, Arthur Conan Doyle
 『バスカヴィル家の犬』 アーサー・コナン・ドイル*
033:The Sign of Four, Arthur Conan Doyle
 『四つの署名』 アーサー・コナン・ドイル*
034:The Manchurian Candidate, Richard Condon
 『影なき狙撃者』 リチャード・コンドン*
035:The Secret Agent, Joseph Conrad
 『密偵』 ジョセフ・コンラッド*
036:Under Western Eyes, Joseph Conrad
 『西欧の眼の下に』 ジョセフ・コンラッド*
037:Postmortem, Patricia Cornwell
 『検屍官』 パトリシア・コーンウェル*
038:The Andromeda Strain, Michael Crichton
 『アンドロメダ病原体』 マイケル・クライトン*
039Jurassic Park, Michael Crichton
 『ジュラシック・パーク』 マイケル・クライトン*
040:Poetic Justice, Amanda Cross
 『殺人の詩学』 アマンダ・クロス
041:The Ipcress File, Len Deighton
 『イプクレス・ファイル』レン・デントン 
042:Last Seen Wearing, Colin Dexter
 『キドリントンから消えた娘』 コリン・デクスター*
043:The Remorseful Day, Colin Dexter
 『悔恨の日』 コリン・デクスター*
044:Ratking, Michael Dibdin
 『ラット・キング』 マイケル・ディブデイン
045:Dead Lagoon, Michael Dibdin
 『水都に消ゆ』 マイケル・ディブデイン
046:Dirty Tricks, Michael Dibdin
 『ダーティ・トリック』 マイケル・ディブデイン
047:A Rich Full Death, Michael Dibdin
 未訳 マイケル・ディブデイン
048:Vendetta, Michael Dibdin
 『血と影』 マイケル・ディブデイン
049Crime and Punishment, Fyodor Dostoevsky
 『罪と罰』 フョードル・ドストエフスキー*
050:An American Tragedy, Theodore Dreiser
 『アメリカの悲劇』 セオドア・ドライサー*
051:My Cousin Rachel, Daphne du Maurier
 『レイチェル』 ダフネ・デュ・モーリア
052:The Count of Monte Cristo, Alexandre Dumas
 『モンテ・クリスト伯』 アレクサンドル・デュマ
053:The Pledge, Friedrich Durrenmatt
 『約束』 フリードリッヒ・デュレンマット*
054:The Crime of Father Amado, Jose Maria de Eca de Queiroz
 『アマーロ神父の罪』 エッサ・デ・ケイロース
055:The Name of the Rose, Umberto Eco
 『薔薇の名前』 ウンベルト・エーコ*
056:American Psycho, Bret Easton Ellis
 『アメリカン・サイコ』 ブレット・イーストン・エリス
057:LA Confidential, James Ellroy
 『LAコンフィデンシャル』 ジェイムズ・エルロイ
058:The Big Nowhere, James Ellroy
 『ブッグ・ノーウェア』 ジェイムズ・エルロイ
059:A Quiet Belief in Angels,RJ Ellory
 『静かなる天使の叫び』 R・J・エロリー
060:Sanctuary, William Faulkner
 『サンクチュアリ』 ウィリアム・フォークナー*
061:Casino Royale, Ian Fleming
 『カジノ・ロワイヤル』 イアン・フレミング
062:Goldfinger, Ian Fleming
 『ゴールドフィンガー』イアン・フレミング*
063:You Only Live Twice, Ian Fleming
 『007は二度死ぬ』 イアン・フレミング
064:The Day of the Jackal, Frederick Forsyth
 『ジャッカルの日』 フレデリック・フォーサイス*
065:Brighton Rock, Graham Greene
 『ブライトン・ロック』 グレアム・グリーン
066:A Gun for Sale, Graham Greene
 『拳銃売ります』 グレアム・グリーン
067:The Ministry of Fear, Graham Greene
 『恐怖省』 グレアム・グリーン*
068:The Third Man, Graham Greene
 『第三の男』 グレアム・グリーン*
069:A Time to Kill, John Grisham
 『評決のとき』 ジョン・グリシャム*
070:The King of Torts, John Grisham
 『甘い薬害』 ジョン・グリシャム
071:Hangover Square, Patrick Hamilton
 『二つの脳を持つ男』 パトリック・ハミルトン
072:The Glass Key, Dashiell Hammett
 『ガラスの鍵』 ダシール・ハメット*
073:The Maltese Falcon, Dashiell Hammett
 『マルタの鷹』 ダシール・ハメット*
074:Red Harvest, Dashiell Hammett
 『血の収穫』 ダシール・ハメット*
075:The Thin Man, Dashiell Hammett
 『影なき男』 ダシール・ハメット*
076:Fatherland, Robert Harris
 『ファーザーランド』 ロバート・ハリス
077:Black Sunday, Thomas Harris
 『ブラック・サンデー』 トマス・ハリス*
078:Red Dragon, Thomas Harris
 『レッド・ドラゴン』 トマス・ハリス*
079:Tourist Season, Carl Hiaasen
 『殺意のシーズン』カール・ハイアセン
080The Friends of Eddie Coyle, George V Higgins
 『エディ・コイルの友人たち』 ジョージ・V・ヒギンズ
081:Strangers on a Train, Patricia Highsmith
 『見知らぬ乗客』 パトリシア・ハイスミス*
082:The Talented Mr Ripley, Patricia Highsmith
 『リプリー』 パトリシア・ハイスミス
083:Bones and Silence, Reginald Hill
 『骨と沈黙』 レジナルド・ヒル
084:A Rage in Harlem(For Love of Imabelle), Chester Himes
 『イマベルへの愛』 チェスター・ハイムズ
085:Miss Smilla's Feeling for Snow , Peter Hoeg
 『スミラの雪の感覚』 ペーター・ホゥ
086:Rogue Male, Geoffrey Household
 『追われる男』 ジェフリー・ハウスホールド*
087:Malice Aforethought, Francis Iles
 『殺意』 フランシス・アイルズ*
088:Silence of the Grave, Arnadur Indridason
 『緑衣の女』アーナルデュル・インドリダソン
089:Death at the President's Lodging, Michael Innes
 『学長の死』 マイクル・イネス*
090:Cover Her Face, PD James
 『女の顔を覆え』 P・D・ジェイムズ*
091:A Taste for Death, PD James
 『死の味』 P・D・ジェイムズ*
092:Friday the Rabbi Slept Late, Harry Kemelman
 『金曜日ラビは寝坊した』 ハリイ・ケメルマン*
093:Misery, Stephen King
 『ミザリー』 スティーヴン・キング
094:Dolores Claiborne, Stephen King
 『ドロレス・クレイボーン』  スティーヴン・キング
095:Kim, Rudyard Kipling
 『少年キム』 ラドヤード・キプリング
096:The Constant Gardener, John le Carre
 『ナイロビの蜂』 ジョン・ル・カレ*
097:Tinker, Tailor, Soldier, Spy, John le Carre
 『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』 ジョン・ル・カレ
098:The Spy Who Came in from the Cold, John le Carre
 『寒い国から帰ってきたスパイ』 ジョン・ル・カレ*
099:To Kill a Mockingbird, Harper Lee
 『アラバマ物語』 ハーパー・リー*
100:52 Pick-up, Elmore Leonard
 『五万二千ドルの罠』 エルモア・レナード
101:Get Shorty, Elmore Leonard
 『ゲット・ショーティ』 エルモア・レナード
102:Motherless Brooklyn, Jonathan Lethem
 『マザーレス・ブルックリン』 ジョナサン・レサム
103:The Bourne Identity, Robert Ludlum
 『暗殺者』 ロバート・ラドラム*
104:Cop Hater, Ed McBain
 『警官嫌い』 エド・マクベイン*
105:No Country for Old Men, Cormac McCarthy
 『血と暴力の国』 コーマック・マッカーシー
106:Enduring Love, Ian McEwan
 『愛の続き』 イアン・マキューアン
107:Sidetracked, Henning Mankell
 『目くらましの道』 ヘニング・マンケル
108:Devil in a Blue Dress, Walter Mosley
 『ブルー・ドレスの女』 ウォルター・モズリイ
109:The Great Impersonation, E Phillips Oppenheim
 未訳 エドワード・フィリップス・オッペンハイム
110:The Strange Borders of Palace Crescent, E Phillips Oppenheim
 未訳 エドワード・フィリップス・オッペンハイム
111:My Name is Red, Orhan Pamuk
 『私の名は紅』 オルハン・パムク
112:Toxic Shock, Sara Paretsky
 『ダウンタウン・シスター』 サラ・パレツキー
113:Blacklist, Sara Paretsky
 『ブラックリスト』 サラ・パレツキー
114:Nineteen Seventy Four, David Peace
 『1974 ジョーカー』 デイヴィッド・ピース
115:Nineteen Seventy Seven, David Peace
 『1977 リッパー』 デイヴィッド・ピース
116:The Big Blowdown, George Pelecanos
 『俺たちの日』 ジョージ・P・ペレケーノス
117:Hard Revolution, George Pelecanos
 『変わらぬ哀しみは』ジョージ・P・ペレケーノス
118:Lush Life, Richard Price
 『黄金の街』 リチャード・プライス
119:The Godfather, Mario Puzo
 『ゴッドファーザー』 マリオ・プーゾ*
120:V, Thomas Pynchon
 『V』 トマス・ピンチョン*
121:The Crying of Lot 49, Thomas Pynchon
 『競売ナンバー49の叫び』 トマス・ピンチョン*
122:Black and Blue, Ian Rankin
 『黒と青』 イアン・ランキン
123:The Hanging Gardens, Ian Rankin
 『首吊りの庭』 イアン・ランキン
124:Exit Music, Ian Rankin
 『最後の音楽』 イアン・ランキン
125:Judgment in Stone, Ruth Rendell
 『ロウフィールド館の惨劇』 ルース・レンデル*
126:Live Flesh, Ruth Rendell
 『引き攣る肉』 ルース・レンデル*
127:Dissolution, CJ Sansom
 『チューダー王朝弁護士シャードレイク』 C・J・サンソム
128:Whose Body?, Dorothy L Sayers
 『誰の死体?』 ドロシー・L・セイヤーズ*
129:Murder Must Advertise, Dorothy Le Sayers
 『殺人は広告する』 ドロシー・L・セイヤーズ
130:The Madman of Bergerac, Georges Simenon
 『メグレを撃った男』 ジョルジュ・シムノン*
131:The Blue Room, Georges Simenon
 『青の寝室 -激情に憑かれた愛人たち』 ジョルジュ・シムノン
132:The Laughing Policeman, Maj Sjowall and Per Wahloo
 『笑う警官』 マイ・シューヴァル/ペール・ヴァールー*
133:Gorky Park, Martin Cruz Smith
 『ゴーリキー・パーク』 マーティン・クルーズ・スミス*
134:Of Mice and Men, John Steinbeck
 『二十日鼠と人間』 ジョン・スタインベック*
135:The League of Frightened Men, Rex Stout
 『腰ぬけ連盟』 レックス・スタウト*
136:Perfume, Patrick Suskind
 『香水』 パトリック・ジュースキント*
137:The Secret History, Donna Tartt
 『シークレット・ヒストリー』 ダナ・タート
138:The Daughter of Time, Josephine Tey
 『時の娘』 ジョセフィン・テイ*
139:The Getaway, Jim Thompson
 『ゲッタウェイ』 ジム・トンプソン*
140:Pudd'nhead Wilson, Mark Twain
 『ノータリン・ウィルソンの悲劇』 マーク・トウェイン
141:A Dark-Adapted Eye, Barbara Vine
 『死との抱擁』 バーバラ・ヴァイン(ルース・レンデル)
142:A Fatal inversion, Barbara Vine
 『運命の倒置法』 バーバラ・ヴァイン(ルース・レンデル)
143:King Solomon's Carpet, Barbara Vine
 『ソロモン王の絨毯』 バーバラ・ヴァイン(ルース・レンデル)
144:The Four Just Men, Edgar Wallace
 『正義の人々』 エドガー・ウォーレス*
145Fingersmith, Sarah Waters
 『茨の城』 サラ・ウォーターズ
146:Native Son, Richard Wright
 『アメリカの息子』 リチャード・ライト
147:Therese Raquin, Emile Zola
 『テレーズ・ラカン』 エミール・ゾラ*

閑話休題(ある原稿の行方)

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こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は大した話題ではないのですが、ネットの時代になってこんなものもみられるのか・・・というお話です(笑)。サドの「ソドム120日」の原稿の写真の話題です。実は以前検索してみたことがあるのですが、そのときはよく知られたモノクロの解像度の悪い写真しか見つけることができませんでした。去年のことですが、もめていた所有権についてかたがついたおかげで一般公開されることになりました。「サド展」のカタログなんかにものせられて出版されています。
http://www.afpbb.com/articles/-/3012001

数奇な運命をたどったこの原稿の歴史については下記をどうぞ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%89%E3%83%A0%E7%99%BE%E4%BA%8C%E5%8D%81%E6%97%A5%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%84%E3%81%AF%E6%B7%AB%E8%95%A9%E5%AD%A6%E6%A0%A1

フランス革命の時代の原稿が今の世の中に現存していることに驚きを禁じ得ません。(しかし、なんですね~、ブツの迫力が半端ないです(笑))
https://www.youtube.com/watch?v=AxaN4B90ZJw

コリン・ウィルソン「殺人の哲学」

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こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は以前から何度か記事にしたことはあると思いますが、コリン・ウィルソンのお話です。最近、youtubeなどで今まで読んできた作家のインタビューフィルムをよく見てます。キングやブラッドベリなど案外たくさんの作家のインタビューフィルムがアップされているのには驚きます。そんな中の一つがこれです。
コリン・ウィルソンと立花隆
https://www.youtube.com/watch?v=wCzHeKmozko

こうやって出されてみればわかるのですが、コリン・ウィルソンというと立花隆あたりの年代の方によく読まれてた人なのでしたね。「アウトサイダー」を読んだのはもうだいぶ前のことになりますが、個人的には長く記憶に残る作品のひとつです。今日はその頃同時に読んだコリン・ウィルソンの作品のなかから「殺人の哲学」を紹介いたします。角川文庫(改題『殺人ケースブック』河出文庫)に長い間入っていたと思いますので読まれた方もいらっしゃるかもしれません。内容は「アウトサイダー」の延長上にあるテーマで、ひとことでいうと殺人者銘々伝です。年代順に要領よくまとめられた各章には短編集の如き殺人事件の紹介がぎっしり詰まっていて圧倒されること請け合いです。

余談ですが以前、牧逸馬と手塚治虫の作品を紹介したことがあったと思いますが、ペーター・キュルテンのインタビューを収めたKarl Bergの著作が公開になってます。
https://archive.org/details/b20442166
コリン・ウィルソンの著作では「殺人百科」の方に詳しく紹介されています。エキゾチズムすら感じる牧逸馬の作品(「街を陰る死翼」)とは大きく趣が異なり驚きます。

現代日本の文学20 堀辰雄集

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こんばんは、皆様、三頌亭です。去年読んだ「堀辰雄全集(角川書店)」ですが、全集を読むまでに買って読んだ本のなかから一番よかった堀辰雄作品集を選んでみました。講談社版・現代日本の文学より第20巻・堀辰雄集です。全集を入手するまでいくつかの文学全集の端本を読んだのですが、これが最もよかったので推薦しておきます。

収録作については他の文学全集もたいして変わり映えはしないのですが、おまけで収録されている解説や写真が豊富で素晴らしいです。巻頭10頁くらいは堀辰雄ゆかりの軽井沢の風景写真(カラーグラビア)と遠藤周作の文学紀行が収録されています。巻末は中村真一郎の文学アルバムで写真満載の上に読みごたえがあります。因みにブックオフなどで100円でよく見かけますので入手は容易かと思います(笑)。

蛇足ですが一緒に買った山田ミネコさんの初期傑作選、このあたりももう見かけなくなりましたね!。
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