こんばんは、皆様、三頌亭です。最近唯一楽しみにしているシリーズの新刊です。ミステリ珍本全集の第7巻、大河内常平「九十九本の妖刀」です。かなり前、ビデオソフトが出始めのころだと思うのですが、この作品を映画化した新東宝の「九十九本目の生娘」というのを見ました。まあ結構なトンデモ作品でしたが記憶には残っております(笑)。
ところで今回の大河内常平作品集ですが、下記の如く長編の「九十九本の妖刀」と「餓鬼の館」に加えて単行本未収録短篇集となっております。
PART 1 九十九本の妖刀
安房国住広正
PART 2 餓鬼の館
PART 3 単行本未収録短篇集
妖刀記、刀匠、刀匠忠俊の死、不吉な刀、死斑の剣、妖刀流転、なまずの肌
長編の「九十九本の妖刀」と「餓鬼の館」はどちらも日本刀に題材を得た伝奇小説となっておりますが、最もよく似た作品はというと橘外男の「青白き裸女群像」でありましょう。ただ橘外男の作品とは異なり、1本の日本刀から物語は展開していって驚愕(笑)の結末となります。やや荒唐無稽なB級・伝奇ロマンの読みたい方にはうってつけの作品でしょう。
大河内常平と言う名前を初めて意識したのは桃源社の小栗虫太郎・作品集の解説だったと思います。また、探偵小説専門誌の「幻影城」にもいくつかの作品が再録されていてそれを読んだ記憶もありました。1980年代前後あたり、古書店には結構旧作の単行本が廉価に入手できたのでその時代によく読んだ方もいらっしゃるのではないかと思います。
ところで今回の大河内常平作品集ですが、下記の如く長編の「九十九本の妖刀」と「餓鬼の館」に加えて単行本未収録短篇集となっております。
PART 1 九十九本の妖刀
安房国住広正
PART 2 餓鬼の館
PART 3 単行本未収録短篇集
妖刀記、刀匠、刀匠忠俊の死、不吉な刀、死斑の剣、妖刀流転、なまずの肌
長編の「九十九本の妖刀」と「餓鬼の館」はどちらも日本刀に題材を得た伝奇小説となっておりますが、最もよく似た作品はというと橘外男の「青白き裸女群像」でありましょう。ただ橘外男の作品とは異なり、1本の日本刀から物語は展開していって驚愕(笑)の結末となります。やや荒唐無稽なB級・伝奇ロマンの読みたい方にはうってつけの作品でしょう。
大河内常平と言う名前を初めて意識したのは桃源社の小栗虫太郎・作品集の解説だったと思います。また、探偵小説専門誌の「幻影城」にもいくつかの作品が再録されていてそれを読んだ記憶もありました。1980年代前後あたり、古書店には結構旧作の単行本が廉価に入手できたのでその時代によく読んだ方もいらっしゃるのではないかと思います。