こんばんは、皆様、三頌亭です。1週間のご無沙汰でございます。どうも最近、写真と書目をあげておしまいというのが多くなってしまってます。まあ私の駄文などはどうでもよいので、あるべきスタイルなのかもしれませんw。
さて、「偽書百撰」であります。大分以前に「乱歩と東京」というエッセイ集を紹介したことがあると思いますが、その著者・松山巌氏のパロディ本であります。架空の本のブックガイドなのですが、文中に紹介される明治から昭和初期にかけての擬古文のフェイクが素晴らしいです。三頌亭程度ではどこと言って穴が見当たらないぐらいです。いろんな当て字もさもありなんという字をあててあって秀逸です。おそらく三頌亭と同年代の作家ではあるまいということで、少し調べたらひとまわり以上うえの年齢の方でした・・・失礼いたしました(笑)。ランダムに楽しく読めますし、どこでやめてもいいというお手軽で素晴らしい作品なのでお薦めです。
さて次は新刊の星川真「赫獣(かくじゅう)」です。初めて読む作家さんですね。一気に読んでしまえるのですが・・・。映画にする方がいいのでしょうか?。文章そのものは悪くないし、ネタもつかみも十分、興味深々なのですがいかんせん文章にスピード感がないのが残念です。へんな言い方ですが編集前のフィルムを見ている気がする作品でした。ただし、映画化すれば大変面白いと思うのでぜひどなたか映画化してください!!。
追記:マルティン・ベック・シリーズが1冊50円だったのでシリーズ全部を入手してきました。はるか昔に3作ぐらいは読んだことがあるのですが、残りも一定の質だと聞きます。時間が空けば読んでみようと思ってます。
内容紹介
垣芝 折多(著),松山 巌(編)「偽書百撰」
『世の中にこんな珍妙な、役に立たぬ、抱腹絶倒の書物があったのか。明治・大正・昭和の「奇書・珍書・偽書」百冊を総覧する奇想天外の書。『週刊文春』連載の「偽書発掘」をもとに加筆。』
星川真「赫獣(かくじゅう)」
『犯人は…人間ではないのか!?
1984年11月16日・長崎県長崎市大浦地区の山中で、大量の野犬の死骸と何かに噛み切られた人間の掌が見つかった。初動捜査を担当した県警は、その事件を、この夏に起きた婦女暴行殺人事件と関連づけして捜査を開始する。しかし同地区派出所勤務の植木の考えは違った。「犯人は人間じゃないかもしれない」。
そして、次の犠牲者が現れたことを皮切りに、大浦地区では複数の行方不明者と家出人が多発。さらに山中で大量の惨殺死体の発見により県警は野獣処分チームを設立、警察の威信をかけた捜査が開始された!
突如捜査本部に現れた、米軍の影。警察とは違うルートで「犯人」に迫ろうとする派出所勤務の植木と小学校教師の篠崎、そして謎の男・韓。<奴ら=赫獣>の真の正体とは果たして――各々の思いを胸に、最後の死闘が繰り広げられた!
新たなモンスター小説の誕生! 』
さて、「偽書百撰」であります。大分以前に「乱歩と東京」というエッセイ集を紹介したことがあると思いますが、その著者・松山巌氏のパロディ本であります。架空の本のブックガイドなのですが、文中に紹介される明治から昭和初期にかけての擬古文のフェイクが素晴らしいです。三頌亭程度ではどこと言って穴が見当たらないぐらいです。いろんな当て字もさもありなんという字をあててあって秀逸です。おそらく三頌亭と同年代の作家ではあるまいということで、少し調べたらひとまわり以上うえの年齢の方でした・・・失礼いたしました(笑)。ランダムに楽しく読めますし、どこでやめてもいいというお手軽で素晴らしい作品なのでお薦めです。
さて次は新刊の星川真「赫獣(かくじゅう)」です。初めて読む作家さんですね。一気に読んでしまえるのですが・・・。映画にする方がいいのでしょうか?。文章そのものは悪くないし、ネタもつかみも十分、興味深々なのですがいかんせん文章にスピード感がないのが残念です。へんな言い方ですが編集前のフィルムを見ている気がする作品でした。ただし、映画化すれば大変面白いと思うのでぜひどなたか映画化してください!!。
追記:マルティン・ベック・シリーズが1冊50円だったのでシリーズ全部を入手してきました。はるか昔に3作ぐらいは読んだことがあるのですが、残りも一定の質だと聞きます。時間が空けば読んでみようと思ってます。
内容紹介
垣芝 折多(著),松山 巌(編)「偽書百撰」
『世の中にこんな珍妙な、役に立たぬ、抱腹絶倒の書物があったのか。明治・大正・昭和の「奇書・珍書・偽書」百冊を総覧する奇想天外の書。『週刊文春』連載の「偽書発掘」をもとに加筆。』
星川真「赫獣(かくじゅう)」
『犯人は…人間ではないのか!?
1984年11月16日・長崎県長崎市大浦地区の山中で、大量の野犬の死骸と何かに噛み切られた人間の掌が見つかった。初動捜査を担当した県警は、その事件を、この夏に起きた婦女暴行殺人事件と関連づけして捜査を開始する。しかし同地区派出所勤務の植木の考えは違った。「犯人は人間じゃないかもしれない」。
そして、次の犠牲者が現れたことを皮切りに、大浦地区では複数の行方不明者と家出人が多発。さらに山中で大量の惨殺死体の発見により県警は野獣処分チームを設立、警察の威信をかけた捜査が開始された!
突如捜査本部に現れた、米軍の影。警察とは違うルートで「犯人」に迫ろうとする派出所勤務の植木と小学校教師の篠崎、そして謎の男・韓。<奴ら=赫獣>の真の正体とは果たして――各々の思いを胸に、最後の死闘が繰り広げられた!
新たなモンスター小説の誕生! 』