2014年04月

ヴァレリー・ラルボー「仇ごころ」

イメージ 1

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は以前読んだ本から紹介いたします。ラルボーの「仇ごころ」です。翻訳は堀口大學&青柳瑞穂で第一書房(昭和7年刊行)よりの出版ですね。ちょっと話は飛びますが、ラルボーというと最近、岩波文庫に『A・O・バルナブース全集』が入りました。岩崎力氏の翻訳ですが、同時収録作品として中篇の「秘めやかな心の声」もはいっております。この作家に興味をお持ちの方にお勧めしておきましょう。

さて、ラルボーの「仇ごころ」ですが、下世話に簡単にストーリーを説明すると・・・浮気性の小金持ちの男が未亡人とその娘さんの両方に手を出すのですが、娘さんのほうがすごくその気になってしまって・・・というお話です(笑)。前半は男の心理が、後半はどちらかというと娘さんの心理が描かれます。なんとなくですがラルボーの「フェルミナ・マルケス」と雰囲気が似ている気がします。ラルボー作品でよく言われる「内的独白」部分は比較的少なく見える作品です。非常に都会的な雰囲気がよく描けていて、貧乏が後ろに迫ってくるストーリーの割にはしみったれたところのない作品なので思ったよりは頁の進む本でした。

ギトリスの録音など

イメージ 1

イメージ 2

こんばんは、皆様、三頌亭です。このフォルダも久しぶりの更新ですね。以前、VOXから出ていたギトリスのコンチェルト集を紹介したことがありました。若い時の録音は意外と少ない人でなかなかCDが出なかったので聴くことができませんでしたが、最近になって5枚組のものが出て来たので聴いてみました。あいかわらず若い時からケレン味たっぷりで演歌の人でした(笑)。パガニーニとヴィエニャフスキのコンチェルトとパガニーニのカブリースが入っているのが目玉でしょうか?

Gitlis plays Paganini - Violin Concerto No. 1 in D, Op. 6 (1817)
http://www.youtube.com/watch?v=H69LlVxtLTo

ついでと言ってはなんですが、家人にこの曲なんですかと言って聞かれたものから・・・。プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」の中のアリアで大変有名な曲です。youtubeをみたらカラスのものがあがってたのですが、ここはシュヴァルツコップでお聞きください(笑)。

エリーザベト・シュヴァルツコップ「わたしのお父さん」
O mio babbino caro - Elisabeth Schwarzkopf
http://www.youtube.com/watch?v=gJV_nY2CoqQ

VBAでおっけー・その3

イメージ 1

イメージ 2

こんばんは、皆様、三頌亭です。この本も半年ほど前に買った本です。積分変換による偏微分方程式の解法・一覧みたいな本です。フーリエ&ラプラス変換を使って偏微分方程式を解くという頭が全く私にはなかったのでその実例集が欲しかったためです。およそ700頁強の大冊です。数値計算のためのMATLABのコードまでが実例として豊富に載せられていて実際の数値解析のプログラミングには参考になりました。こういうのはアメ版の方がいいのがそろっています。なぜか日本の出版社はこういうのあんまり出さないんですよ~(笑)。
ところでヘヴィサイド関数で有名なヴィクトリアン・エイジの電磁気学の研究者・オリヴァー・ヘヴィサイドに興味があります。伝記が出ているんですが値段が微妙なためまだ買っていません(笑)。数学の方では微分方程式の演算子法の開発者です。自分の研究ジャンルで使うツールまで開発してそのジャンルの研究に貢献した人というのは自然科学では特別な天才だと思うことがあります。ニュートンの例を出すまでもなくそれは本当に特別な才能でしょう。そういう意味ではフーリエ変換で有名なジョゼフ・フーリエなんかも同じタイプの研究者といえます。

喜国雅彦「本棚探偵最後の挨拶」

イメージ 1

イメージ 2

こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は久しぶりの新刊です。喜国さんの「本棚探偵最後の挨拶」ですね。今回はというと自作本の作り方がかなり詳しく書いてあって興味深く拝見させていただきました(笑)。ところで今回はコレクターとしての信条の告白を聞いたような気になって少し身につまされてしまいました。やっぱり「墓場」までは本を持っていけないですからねえ。喜国さん、「死ぬ時はトランクひとつ」なのだそうで、案外すっきりしたコレクター人生なのかもしれないなとひとりで勝手に思ってます。余禄として日下&北原両氏の部屋の写真が入っていて、大体こうだろうと思ってた通りなので笑ってしまいました(なかなか壮絶です)。余談ついでに文章の合間から愛妻家ぶりがほの見えてよかったですよ(笑)。

ニセコイ

イメージ 1

こんばんは、皆様、三頌亭アニメ館です。大分ご無沙汰いたしました。いろいろ見たものはあるのですが、あんまり特色のあるものがなくって・・・(笑)。というわけで「ニセコイ」です。連載は「少年ジャンプ」でしたでしょうか?。漫画->アニメ->実写(映画、テレビドラマ等)というビジネスモデルが定着してるんですねえ(笑)。内容はというと・・・少年誌向きのたわいもないラブコメですが、割に面白いです。内容に特別どこがどこという変わったところがあるわけではないのですが・・・、ペンダントひとつのギミックで上手く引っ張ってるところがすごいです(笑)。あ、因みにテーマ曲は正体不明のユニット・ClariSです。
最新コメント
ギャラリー
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 花とゆめ・1975年5月5日号
アーカイブ
  • ライブドアブログ