2014年03月

堀多恵子『堀辰雄の周辺』

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こんばんは皆様、三頌亭です。きょうはこれも買ってあった本の紹介です。さすが凡夫の悲しさ、すぐこういう本を買っちゃうんですよね(笑)。おまけに署名本というところがもっと笑えます(爆)。基本的に作家は書いたもので評価されればよいのであって、プライベートをあれこれ言ってこじつけても仕方ががなかろうと三頌亭は思っております。しかしファンの方には興味のあることでもありますし、正しいファン心理と考えます(笑)。
故堀辰雄夫人・堀多恵子さんから見た「堀辰雄の周辺」ということでしょう。取り上げられた友人・知人の中では神西清、中村真一郎、川端康成あたりが面白かったです。それにしても全般を通じて本の貸し借りの話がいろんなところに顔を出して外国の本が入手しにくかった時代だったのだということを実感させてくれますね。

北原尚彦「SF奇書コレクション」他

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こんばんは皆様、三頌亭です。これも最近買って読んだ本です。北原尚彦「SF奇書コレクション」ですが、同出版社「SF奇書天外」の姉妹編ですね。「SF奇書天外」に比べると紹介している本が私にとっては大分新しくなっているため、おもしろさはややトーンダウンしてるように感じました(笑)。しかしちょっとしたコラムなのでいくらでも読んでいけます。SF関連の珍本のお話を聞きたい人にはお薦めでしょう。

さて、去年の夏に買った角川版・堀辰雄全集ですが、残っていた書簡集をちびちび読んでいてこれがおもしろいです。神西清(じんざい・きよし)宛ての書簡がやはり多いのですが、昭和初期から戦後までの交友録の趣があります。大変不思議なことですが、これらの私信には戦争の影というのがほとんど感じられません。まるで彼の作品を見ているようで妙に感じ入ってしまいました(笑)。写真は矢野綾子宛ての書簡です。実は筑摩版全集も欲しくなってしまいましたが、もう置くところがないので後の方の巻の増補部分だけ入手しようと思っています。

葛山二郎探偵小説選

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こんばんは皆様、三頌亭です。このところ実はせかされてプログラム作っていてこれにほとんど余暇をくわれてしまってます。去年、一応できたはいいのですが走らせてみるとかなり時間がかかってしまうので算法を改変中です。これがなかなかうまくいかず少し焦り気味です(^^;)。

さて、今日の本ですが去年の夏ごろ買った「葛山二郎探偵小説選」です。いくつかのアンソロジーや雑誌・幻影城などで知られた作品はだいたい読んでしまっていたので放置していたものですね。戦前の本格派です。どちらかというと手堅い作品が多いのでやや食い足りないところがありますが、始めて全作品が1巻にまとまった出版なので興味のある人はお薦めです。

丘美丈二郎探偵小説選・第1巻

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こんばんは、皆様、三頌亭です。これもこの前買ってきた作品集です。この前2巻の方の紹介をいたしましたが、それの第1巻の方ですね。「鉛の小函」は昔に読んだことがあるのですが、それほど面白くはありませんでした。ただ、同時収録されているSF風の怪短篇は面白いです。特に「ヴァイラス」はよかったですね。何かの怪奇SF傑作選があったら収録されてもよいと思ってます。この方面の作品はあまり多いわけではないので非常にユニークな作家だと三頌亭は考えてます。興味の向きには一読されるのもよいでしょう。それにしても論創社このシリーズはほとんど知られていない作家を丁寧に紹介していってます。翻訳の方ではフィリップ・マクドナルドの「狂った死」が予定されているそうです。わけあって2冊もPBを所持していますが、半分読んで止まってしまってます(笑)。最近英文読むのがおっくうで仕方がないです(笑)。


出版社紹介
「探偵作家クラブ奨励賞「鉛の小函」初刊行!デビュー作「翡翠荘綺談」から怪奇と合理のハイブリッド「佐門谷」まで日本SF黎明期に活躍した作家の全作品集、待望の第1巻!
丘美/丈二郎
1918(大7)年、大阪府生まれ。本名・兼弘正厚。東京帝国大学工学部卒業。進駐軍勤務を経て自衛隊のパイロットになる。1949(昭24)年に告知された『宝石』100万円懸賞コンクールC級(短編)に投じた「翡翠荘綺談」(49)が3等に入選。続いてB級(中編)に投じた「勝部良平のメモ」(50)が2等に入選。短編・中編のダブル入選を果たしてデビュー。53年には長編SF「鉛の小函」を発表。第7回探偵作家クラブ賞・奨励賞を受賞。61年の「空とぶローラー」以後は創作が途絶えた。」

ミステリ珍本全集・第2巻・輪堂寺耀「十二人の抹殺者」

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こんばんは皆様、三頌亭です。ミステリ珍本全集の続きです。このシリーズ久しぶりに少し食指をそそる部分がありまして配本が出るたびに買っていってます。ところで第2巻は輪堂寺耀「十二人の抹殺者」であります。すでに尾久木弾歩名義の「生首殺人事件」が光文社文庫の『「妖奇」傑作選』の方で紹介されていますので興味の向きにはこちらもおすすめしておきます。

ところで本書には長編「十二人の抹殺者」と中編「人間掛軸」が収録されております。まず「十二人の抹殺者」でありますが、これが細かいことはさておき、ある種の熱気をはらんだ雰囲気がすさまじいです(笑)。所謂本格推理小説に対する熱意と申しますか・・・「えっ、本当にやっちゃうの?」的なすごさですね(笑)。少し読んだことのなかったタイプのミステリです。4回転ジャンプを失敗、背中から着地して見事にフィニッシュ決めましたという感じです(爆)。わかりやすさと面白さでは中編の「人間掛軸」が上なのですが、某有名作と仕掛けがあまりに似ているのでちょっと残念ですね。


出版社紹介
『本格ミステリの巨匠・鮎川哲也が復刊を熱望していた幻の純粋探偵小説「十二人の抹殺者」が五十三年ぶりに復活!
ふたつの屋敷で次々と起こる連続殺人事件に挑む名探偵・江良利久一の推理。さらにオール・ロマンス社「妖奇」昭和27年1月~6月号連載の未単行本化作品「人間掛軸」を併録する。
好評「ミステリ珍本全集」第2回配本。』
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