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こんばんは、皆様、三頌亭です。最近買って一応読んだシリーズから紹介いたします。丘美丈二郎という名前を何故知っているかというと、やはり東宝の特撮映画「地球防衛軍」や「妖星ゴラス」といった作品の原案作成者としてクレジットされていたからでしょう。香山滋と並んでかなり以前から読んでみたいと思っていた作家です。とはいうものの今まで読んだものは幻影城に特集された「鉛の小函」くらいのものでした。今回、論創ミステリ叢書に2巻本としてその作品のほとんどが集められ出版されております。珍しい作品集なのでご興味の方はぜひどうぞ。

2巻を通して読んだ感想はなかなかアンティークなSFと探偵小説を楽しませてくれる作家でなのだということでした。けっして現今の作家のようなそつのない推理小説プロパーではありませんが、三頌亭にとっては興味深い作家だと思わせるものがあります。

出版社紹介:
丘美丈二郎探偵小説選(1)(論創ミステリ叢書)
探偵作家クラブ奨励賞「鉛の小函」初刊行!デビュー作「翡翠荘綺談」から怪奇と合理のハイブリッド「佐門谷」まで日本SF黎明期に活躍した作家の全作品集、待望の第1巻!
鉛の小函/翡翠荘綺談/二十世紀の怪談/勝部良平のメモ/三角粉/ヴァイラス/佐門谷/探偵小説の立場と討論・評論・所感/ディクソン・カーに対する不満/論文派の誕生/探偵小説の鑑賞方法について/私の好きな探偵小説/或る新人の弁/謎解き興味の解剖/授賞の感想/奨励賞授賞の感想/S・Fと宝石/作家の希望する評論のあり方/S・Fの二つの行き方/探小の読み方/批判の批判/「鉛の小函」の頃/アンケート

丘美丈二郎探偵小説選(2)(論創ミステリ叢書)
映画『地球防衛軍』の原案者、歿後10周年。怪奇探偵小説「汽車を招く少女」幻のSF中編「宇宙の警鐘」ほか、待望の全作品集、ここに完結!
創作篇(恐怖の石塊/パチンコと沈丁花/汽車を招く少女/空間の断口/耳飾りの女 ほか)/評論・随筆篇(「否」の困難さについて/探偵小説と政治屋/寸言/空中漫歩/探小趣味の正体 ほか)


GORATH
http://www.gooddrama.net/japanese-movie/gorath-1962