2013年05月

大坪砂男「私刑」(自註:岩谷選書)

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こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は少し前から文庫版全集の刊行が始まっている大坪砂男の初単行本をお持ちいたしました。多分全集には収録されると思いますが、岩谷選書版「私刑」の後書(自註)の全文を掲載いたします。すでに読んだ人には興味のあるところでしょう。だいぶ古いうえに紙質が悪いのでよ見づらいとは思いますが、ご勘弁を(笑)。

最後の写真は大坪砂男の署名です。大分前から大坪砂男の署名本を探していましたがこれ1冊しか見つけられませんでした。最近、大阪のある古書店が大坪砂男の自筆原稿を2点ほど出していたのですが値段が折り合わずお流れとなりました。もう一声だったのですが・・・(笑)。そういえば小栗虫太郎の署名本というのもかなり前から探しているのですが、まったく見たことがないです。多分あってもとんでもないことになってるのでしょうが、期を逸してしまったものの一つであります(笑)。

ホセ・ドノソ「夜のみだらな鳥」

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こんばんは皆様、三頌亭です。今日はラテンアメリカの作家の作品をひとつ紹介いたします。大分前に集英社のラテンアメリカの文学というシリーズがあってその中に収められていたホセ・ドノソ「夜のみだらな鳥」です。どういうわけかこれだけ文庫になってないという作品です。

悪夢の如き猥雑さを備えた「畸形の楽園」リンコナーダを舞台にした作品です。さしずめ映画でいえばホドロフスキーの「エル・トポ」あたりのイメージといったところ、このあたり想起していただけると当たらずとも遠からずです。かのブニュエル爺さん絶賛の作品である故、内容は保証済みですね。読者の皆様はたまたま気力の余っている時にそれを無駄遣いしてみたいという不遜な気持ちにとらわれることもあるかもしれません。そのようなときなどぐっと一発一気読みというのが最も推奨される読み方ではなかろうかと三頌亭は思うわけです。ご期待に添えること間違いなしです(笑)。かってのラテンアメリカの文学の翻訳も岩波文庫入りする時代になりました。できますれば近い将来きっとそうなると三頌亭は期待しております。

E・C・R・ロラック「悪魔と警視庁」&「怪奇探偵小説傑作選〈5〉海野十三集 (ちくま文庫)」

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こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は最近読んだロラック「悪魔と警視庁」を紹介いたしましょう。読む前からなんとなく地味な感じがするな~とか思ってたんですが、えらく堅実なミステリーでした(笑)。ベルリオーズの「ファウストの劫罰」にのせて始まる奇妙な殺人事件がおもしろいですが、中盤すこし動きが停滞して中だるみ気味のところが残念です。しかし、丁寧な伏線を張ってあって最後にはすべてが解決するように考えてあるのは見事でした。ところで今は4冊ぐらい読めるのでしょうか?、ロラックの作品。他にもいくつか出してくれると嬉しいですね。ところで解説読んでびっくりしたことがあるのですが、アントニイ・ギルバートって女流作家だったんですね!。まったく知らなかったです。

さて次はちくま文庫の怪奇探偵小説傑作選、「海野十三集」です。たまたまブックマー○ットで置いてあったので買ってきました。実は三一書房の全集を8割が他読んでいるので真新しいものはないのですが、なかなかいい傑作選で海野十三作品のカラーがよく出ていると思いまして出してみました。ジュブナイル作品の方がよく再版されてきましたがそうでないものの傑作選ということでお薦めしておきます。

黒部の太陽

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こんばんは、皆様、三頌亭シネマ館です。今日は長らく、ソフト化されなかった60年代の映画を紹介いたしましょう。最近ではとんと見かけなくなったのですが、昔は田舎でも映画の立て看板がありました。上映スケジュールが変わるころになるとその看板はいろいろ変わりました。いつもそれを見るのが楽しみでいろんな見てないけどポスターだけ知っている映画というのがあったものです。今日紹介する映画はその中の一つで「見たいな~」と常々思っていたのですが見る機会に恵まれなかった映画です。3時間余りの長いスペクタクル映画と言っていいのでしょうか?。CGなど使えなかった時代の映画ですのですべて実写でやってるところがすごいですね!。また黒部川流域のショットが大変美しい映画でした。

因みに私の見たポスターは真ん中の背景にに滝のように放水している黒四ダムがあしらってあったのですが、ネットで調べてものってないですね・・・。映画の方は宇野重吉がよかったです、個人的に好みなもので・・(笑)


[黒部の太陽:内容解説]
石原裕次郎と三船敏郎。日本を代表する二人の映画スターが、限りない映画への夢を抱いて実現させた世紀のプロジェクト。昭和30年代、不可能と呼ばれた黒部ダム建設に、文字通り命を賭けた男たちのドラマを、映画演劇人総出演の豪華キャストにより、かつてないスケールの空前のスペクタクル映画。関西電力は、黒部川上流に発電所を建設するため、太田垣社長総指揮の下、社運をかけて黒四ダムの工事を行うことになった。岩岡剛(石原裕次郎)はトンネルを掘るためにどんな犠牲も省みない父に反抗し、家を出て設計技師となっていたが、工事の現場を訪れた剛は、責任者の北川(三船敏郎)の熱意にほだされ、体の弱くなった父のかわりにトンネル掘りの指揮を執る。しかし工事が進むにつれて犠牲者は増え、山崩れと大量の水がトンネルを襲い、剛らはダム工事の難しさを痛感する。莫大な資金の投入と技術陣の科学的な処置の甲斐があり難所を突破。剛は北川の娘・由紀(樫山文枝)と結婚。翌年2月、北アルプスを抜いてトンネルが開通。その瞬間を躍り上って喜ぶ労務者たちの中で、北川は由紀の妹、娘・牧子の死を知らせる電報に接し、激しく慟哭した。数年後、完成したダムの堂々たる姿に無限の感動を覚える。
出演:三船敏郎 石原裕次郎 二谷英明 宇野重吉 滝沢修 辰巳柳太郎 佐野周二 岡田英次 芦田伸介 志村喬 ほか多数

ラブコメ(爆)(『這いよれ! ニャル子さん』)

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こんばんは、皆様、三頌亭アニメ館です。たくさん見たわけではないのですが、まああんまりおかしかったのでいちおう紹介いたします(笑)。『這いよれ! ニャル子さん』です。ニャル子さんはクトゥルー神話のニャルラトホテプの化身でという設定のアニメでラブコメ・・・つまりラブクラフト・コメディの略なのだそうです。出てくるキャラクターの名前もクトゥルー神話の邪神を模したものばかりです。

30年前は扱う出版社も日本では少なかったラブクラフトでしたが、今ではそのほとんどの作品が文庫本で読むことができます。海外でもペンギンブックスにもモダン・クラッシックスとして収められるなど、今の大盛況をだれが予想出来たでしょうか?。なにせこのようなアニメ作品までできるくらいですから・・・きっと草葉の陰でラブクラフトも苦笑していることでしょう(笑)。因みに写真3枚目はセラエノ図書館です(笑)。
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