こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は少し古い本をお持ちいたしました。ブログで取り上げるのは初めての作家さんです。折原一さんの「五つの棺」(改題『七つの棺』)です。折原一さんといいいますと叙述トリックが専売特許のようにいわれておりまして、かなりの彼の作品には叙述トリックが使われております。
正直に白状いたしますと三頌亭はこのトリックが苦手です。小林秀雄ではないですがこれをやられるとこう何と申しますか、詐欺にあったような気分になりまして少々嫌な気分になります(笑)。やっぱり手品は正面からやってほしいと思います。また、三頌亭が叙述トリックを使った色々な作品の中でいいと思えるのはほんの一握りの作品です。さらに隻言片句にこだわるというのはミステリではありなのでしょうが、個人的にはあまり面白くない手法ではないかと感じているのも本当のところです(笑)。
というわけで折原一さんの作品でどれが一番好きかと申しますと、写真の作品となります。「密室」もののパスティーシュですので大分すれっからしの読者向きかもしれませんが、処女作にしてこの出来は素晴らしいと思いました。初めて出た時は5篇の短編集でしたが現在は増補されて7篇の構成となっております。三頌亭の好みは「脇本陣殺人事件」で素晴らしい本歌取りだと言ってもいいだろうと思います。
収録作品:密室の王者 / ディクスン・カーを読んだ男たち / やくざな密室 / 懐かしい密室 / 脇本陣殺人事件 / 不透明な密室 / 天外消失事件
正直に白状いたしますと三頌亭はこのトリックが苦手です。小林秀雄ではないですがこれをやられるとこう何と申しますか、詐欺にあったような気分になりまして少々嫌な気分になります(笑)。やっぱり手品は正面からやってほしいと思います。また、三頌亭が叙述トリックを使った色々な作品の中でいいと思えるのはほんの一握りの作品です。さらに隻言片句にこだわるというのはミステリではありなのでしょうが、個人的にはあまり面白くない手法ではないかと感じているのも本当のところです(笑)。
というわけで折原一さんの作品でどれが一番好きかと申しますと、写真の作品となります。「密室」もののパスティーシュですので大分すれっからしの読者向きかもしれませんが、処女作にしてこの出来は素晴らしいと思いました。初めて出た時は5篇の短編集でしたが現在は増補されて7篇の構成となっております。三頌亭の好みは「脇本陣殺人事件」で素晴らしい本歌取りだと言ってもいいだろうと思います。
収録作品:密室の王者 / ディクスン・カーを読んだ男たち / やくざな密室 / 懐かしい密室 / 脇本陣殺人事件 / 不透明な密室 / 天外消失事件