2013年01月

ジェラルド ペティヴィッチ「ゆすり」

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こんばんは、皆様、三頌亭です。今日の本はこれまた確認用消化作業の本です。今もう絶版になってますか・・・以前買っておいたのですがなかなか気乗りのしなかった本です(笑)。このところ最新刊に食がのらないというか、そんな状況ですので持ち出してまいりました。

映画化された『LA捜査線』よりこちらがおもしろいという評判だったもので買っておいたものです。非常にスピーディなコン・ゲームものであっという間に読めてしまいます。しかしアメリカという国は忙しい国なのか人気のある作品と言えばまるで映画のような読み物が多いです。P・Dジェイムズなどと比べると雲泥の差がありますが、どちらが好みかは日本ではひとによるのでありましょう。まあともあれ、なかなかの秀作でございました(笑)。

パスカル・キニャール『ハンス・ベルメール画集』(彫師セシル・ランスによる)

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こんばんは、皆様、三頌亭です。割と最近出たベルメールの画集です。へんなお話ですが、ベルメールの版画は印刷するとややあくどいイメージなることが多いような気がします。今回の画集はややそういうところに気を使ってあるのか、いままで見た中では出来がいいものだと思います。現物を見るとよくわかるのですが何とデリケートなラインでできているのだろうと見るたびに思ってしまいます。ベルメールの版画作品を一堂に会した展覧会が開かれることは当分ないかもしれませんが、時々三頌亭はどこかがやってくれないものだろうかと思っています。

出版社解説まがい(笑)。よくできていて面白いので載せておきます。
http://www5f.biglobe.ne.jp/dobunko/index77.html

間奏曲(アン・オースチン「おうむの復讐」)

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こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は以前から気になっていた本を清算してみようという企画です。もうとうの昔に絶版になった翻訳ミステリ-アン・オースチン「おうむの復讐」です。この本がなぜ気になっていたかというと乱歩がスカーレット「エンジェル家の殺人」とコール「百万長者の死」と並んで翻訳されるべき作品としてあげていて、それが理由で東京創元社の世界探偵小説全集にわざわざ入った作品だったからです。前者2作品についてはかなり前に読んでまあなるほどな~と納得したのですが、この作品のみ長らく読んできませんでした。別に入手が難しいとかではなく、なんとなく気乗りがしないというのが理由でしょうか?(笑)。というわけで重い腰を挙げて確認作業に入りました。

現在、半分ほど読んでますが、妙に明るくて陰影のない感じがアメリカの作家らしいと言えば言えるのでしょうか?割合細かく現場の様子を逐一書いてくるのでちょっと閉口気味です(笑)。最後まで読んだらまた感想を書いてみたいと思いますが・・・、まあ無理してまで読むほどではなかったなという予想はどうも当たりそうです。同じシリーズでもう一冊、ハーリッヒ「妖女ドレッテ」というのがあります。気が向いたらこちらも調査してみましょう(笑)。

D・M・ディヴァイン「悪魔はすぐそこに」&「五番目のコード」

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こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は今年に入って読んだもの2冊です。D・M・ディヴァインの「悪魔はすぐそこに」&「五番目のコード」です。前者は大学内の過去のスキャンダルが起こす殺人事件を後者はある町で発生した連続殺人を題材にした作品です。どちらがおもしろいかというと三頌亭は「悪魔はすぐそこに」でした。おおよそ犯人などもわかるのですが、「算用が合わないな~」とか思っているうちにラストになってしまいました(笑)。すべてがうまく説明できるように見事に構成されています。それに比べるとシリアルキラーを扱った「五番目のコード」はサスペンス小説を狙ったのか、やや散漫な印象を受けました。しかしいずれもよく考えられた手堅い作品です。本格ミステリファンの方いかがでしょうか?
しかしこうやって本国でも忘れられた本格パズラーを発掘してくる編集者には本当に頭が下がります(笑)。すごいですよね~。ところで、日本は世界で一番パズラーの好きな国じゃないかと思うことがよくあります。個人的には英国ミステリの最後のパズラーはデクスターでそこでもうパズラーの家系は終わってるんじゃないかと思ってました。同時期に出てきたルース・レンデルやP・D・ジェイムズはもう本格パズラーなどではなかったからです。アメリカでは桐野さんが米国エドガー賞にノミネートされた時にパズラーはほぼいなくなっているのだと再認識させられました。ここ最近もう一つこの種の本格パズラーに身が入らないというか、興味が持てないことが多い三頌亭です。しかしながら本格の「燃え残り」を求めてたまに読んでみたくなることも事実なのではあるのですが・・・(笑)。

新入荷他

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こんばんは、皆様、三頌亭です。去年に注文したエリザベス・ギャスケルの作品集がやってきました。まだ読んでないのですが、ワーズワースのコレクションとちがって解説等もまったくなく少し愛想がありません(笑)。若干値段が高いのが難点です。ブラム・ストーカーやレファニュの作品集とかそそるのですが一気に買うわけにもいかず悩ましいです(笑)。こういった著作権のかからないものをどっと集めて売っているところが目につく機会が多くなりました。ebookなんかで古い怪談本がデジタライズされているのもたくさんあるようです。私自身もpdfファイルなどで保存してあるものも大分あります。
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