こんばんは、皆様、三頌亭です。今日も既読の本から2作品を紹介いたします。今まで読んだ物語の中で、物語の謎が謎のまま最後まで説明されず終わってしまうタイプの作品で記憶に残っているものです。ルートヴィヒ・ティーク「金髪のエックベルト」はノヴァーリスの「青い花」や「ザイスの学徒」などとならんでドイツロマン派を代表する作品と言われています。陰鬱な魅力をたたえたこの作品は物語の各所に謎を残したまま終わるため、多くのアレゴリックな解釈が成り立ちます。三頌亭の初読以来よく記憶している作品で、時々あれは何でだろう?と思い返すことの多い作品でした。初読の時のテキストを写真でアップしましたが、現在は前川道介氏の翻訳が国書刊行会のドイツロマン派全集に収められています。ご興味の向きにはそちらをお薦めしておきます。河出文庫の種村季弘編「ドイツ怪談集」にも同じ翻訳が収められています。
次はエリアーデの「ムントゥリャサ通りで」はこれもまたすべてが交錯する物語です。過去と現在、異なる場所と場所、異なる人と人、最後まで読んでも謎だらけの魅力的な本です(笑)。そう、「ムントゥリャサ通り」はどこにでもあってどこにもない場所なのです。この作品は比較的短い作品なのですぐ読んでしまえると思います。いかがでしょうか?
次はエリアーデの「ムントゥリャサ通りで」はこれもまたすべてが交錯する物語です。過去と現在、異なる場所と場所、異なる人と人、最後まで読んでも謎だらけの魅力的な本です(笑)。そう、「ムントゥリャサ通り」はどこにでもあってどこにもない場所なのです。この作品は比較的短い作品なのですぐ読んでしまえると思います。いかがでしょうか?