2012年09月

赤松宗旦「利根川図志」など

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こんばんは、皆様、三頌亭です。ええと・・・最近は何を読んでいるのかというとこんなものというところをお見せいたします。メインコンテンツが殆どレトロ系少女漫画になっちゃってますが・・・最近パラパラ見て拾い読みしてるのがこれです。赤松宗旦「利根川図志」です。ひとことで言うと「利根川大百科」みたいな地誌です。名著刊行会版の原版に近い格好の版もあるのですが、読みにくいのでこちらを入手したのは大分前ですね。江戸期の随筆を読んでみるというじじむさい読書が以前からの私の憧れの読書でありますが・・・いかんせん漢文と変体仮名がなかなか読み下しづらいのでこんなことになってしまってます。東洋文庫版の「甲子夜話」なども全巻入手してあるのですがまだ読むには至っておりません。

ところで原版をご覧になりたい体という方のために下のリンクを用意いたしました。「利根川図志」6巻全部のPDFファイルがダウンロードできます。

利根川図志
『現茨城県北相馬郡利根町布川の医師,赤松宗旦の著作。利根川流域,ことに中流で江戸川を分かってから以下銚子に至る間の,常陸と下総にかかわる部分の地誌的記述。絵図を多く収め,地方住民の生活や名勝,伝説,風習,社寺の祭りなどの実態を活写している。1855年(安政2)の自序がついている。』
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/data/d_conts/kicho/syosai/032.html

Noir(ノアール)

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『NOIR-そは古よりの定めの名。死を司る二人の処女(おとめ)。黒き御手(おんて)は嬰児(みどりご)の、安らかなるを守り給う。』

こんばんは、皆様、三頌亭アニメ館です。ちょっと前のアニメです。あらすじや内容は冒頭のエピグラムに尽きているような気もいたします。ある意味ストイックなストーリーだなあと思うわけです。ネットの評判を見てますと「究極の百合アニメ」だとか・・(笑)。まあ無理もありませんが、このアニメの一面の見方だと思います。オープニング曲の「コッペリアの柩」というのが妙に耳についてのこってしまいました。

コッペリアの柩(Noir Opening)
http://www.youtube.com/watch?v=A2Xk4oEL9vE&feature=related

「涼風」&「恋と選挙とチョコレート」

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こんばんは、皆様、三頌亭アニメ館です。週刊少年マガジン連載だったスポーツ漫画?系の「涼風」です。連載中にチラチラ見てたんですが、スポーツ漫画とおもいきや、これがひところの少女マンガもかくやとばかりの昼メロです(笑)。ある意味、別のジャンルの成果が完全に移植されてるのを見てびっくりいたしました。こういうのが受けるのか~と感心することしきりのオールドファッションな神経の三頌亭でございました。さっとレビューしたいという向きにはアニメ版をお薦めしておきましょう(笑)。

次は最近時々見てるものです。「恋と選挙とチョコレート」・・・学園モノと選挙対策のノウハウの解説というおよそミスマッチのものを合わせて見せたところにこの作品の面白さがあります。そこへ弟を亡くしたトラウマ持ちのヒロインを配してみせたところで勝負あったと言ったところでしょうか?(笑)

岡本綺堂「随筆・思い出草」

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こんばんは、皆様、三頌亭です。岡本綺堂の随筆集というのが案外と新刊では出てなくて集めていた時期があります。そう沢山はないのですが「猫やなぎ」という随筆集を読んで以来、折に触れて集めては読んでまいりました。最近、岩波文庫に岡本綺堂随筆集がはいり、やっとその真価が認められたような気がして喜んでおります。岡本綺堂の「随筆・思い出草」(相模書房:昭和12)は最晩年に出版された最後の随筆集です。要は東京のかつての風俗について描写したものが多いのですが、恬淡とした文章が素晴らしくて感心いたします。

閑話休題(余白の街・他)

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こんばんは、皆様、三頌亭です。このところこれと言って新刊をよんでおりません。いくつかほしいのもあるのですが、コストとスペースで思うにまかせません。この前紹介したホワイトヘッドの短篇全集と同じ時期にE・F・ベンソンの短篇全集も出ております。大変廉価ですので英語の達者な方はどうぞ。たぶんドーヴァーあたりの再販にいくつか単行本未収録作品を追加してあるのだろうと思われますが、値段とすれば情報量は素晴らしいです。日本でもこのような文庫全集がいくつも出てくれるとありがたいんですが、あんまり儲からないんですかね~(笑)。そのほか、作品社から「岡本綺堂探偵小説全集 第二巻」がでております。ちょっと値段が張りますが、興味のおありの方はどうぞ。私は古書で値段が落ちてきたころに買う予定です(笑)。

ところでヴェルヌ「海底二万里」を紹介したついでというわけではないですが、小栗虫太郎の「航続海底二万哩」を紹介いたします。写真は桃源社版の最後の小栗虫太郎作品集です。学生時代に読んでた桃源社版はこの本でソフトカバーの版です。戦時中に発表された作品を中心に編集してあります。この作品集の短編群には小栗のいろんな要素が分れてそれぞれに詰められています。小栗の作品をこの本から読み始める人はいないかもしれませんが、意外に読みやすく彼の特質を明瞭に理解できる巻になっております。古書でまだたくさんあるので興味が向いた方は入手してみるのもいいかもしれません。

色々少し本を探していたら昔読んだマンディアルグの「余白の街」が出てきました。河出書房新社の海外文学選のシリーズですが、このシリーズは昔はよくあってほとんどのものを読みました。マンディアルグの「余白の街」はいろんな要素が混ざりすぎてなかなかよくわからない夢のような作品です(笑)。どちらかというと私は「大理石」の方が好きでしたが、今考えるとこちらも悪くはありません。この作品は映画化されて「夜明けのマルジュ」(1976)という題になっております。たしか、シルヴィア・クリステルが主演だったと思います。
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