2011年12月

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖 2- 栞子さんと謎めく日常」

イメージ 1

イメージ 2

こんばんは、皆様、三頌亭です。実はリアルの方が非常にきついタイムラインに追われておりまして、こんなことやってる場合ではないのですが、そこはそれ逃避願望を満足したいというかそんなものです(笑)。といってもあんまり話題もないのですが、今日は機内食よろしく読んだものでも紹介いたします。浜松町の本屋さんで最近の本を買って着くまでに読むというのがこのところのささやかな楽しみです(笑)。

さて、三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常」です。古書ミステリーというか古書店ものです。よくできた漫画作品(悪い意味ではないです)みたいなシリーズもので、いっぺんで好きになってしまいました。今回のお題は次の3冊、これで全部わかったら中程度の古書マニアでしょう(笑)。

アントニイ・バージェス「時計じかけのオレンジ」(早川文庫NV)
福田定一「名言随筆 サラリーマン」(六月社・署名入り)
足塚不二雄「UTOPIA 最後の世界大戦」(鶴書房)

どうでしょう、足塚不二雄は最近復刻も出たので有名かも、古書マンガの専門店・某M書店のお話が重要なカギになります。「時計じかけのオレンジ」は特定の年代の方ならご存知かもしれません。福田定一はこの名前が誰か知ってる人なら多分ご存知かもしれません。署名入りがポイントです。それにしても、大輔くん、栞子さんとイイ感じですねえ~。今回は高校時代の彼女まで出て来てこのお話がチョットよろしいです(笑)。

下の写真は小学館のPR誌「きらら」です。ただなのでよくもらって読みます。東川さんの「謎解きはディナーのあとで」などが連載されてます。後、大島弓子さんのマンガも少しだけ載ってます。

ホフマン物語

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

こんばんは皆様、三頌亭です。クリスマス、皆様いかがお過ごしでしょうか?。三頌亭はリアルが忙しく未だに文書作成に追われています。たまには挿絵本の方もというわけで残り少なくなった蔵書から選んでみました。マリオ・ラボチェッタのイラストが入った「ホフマン物語」(『Tales of Hoffmann』George G.Harrap 1932)です。ラボチェッタのものとして、見た中でははこれが一番好きです。立風書房がいまから30年ほど前にこの人の挿絵を使って「ホフマン物語」を出版しましたが、写真の方が今一つです。興味がおありの方は機会あらば現物をご覧ください。

ジョン・ディクスン・カー「ハイチムニー荘の醜聞」

イメージ 1

こんばんは皆様、三頌亭です。最近、アマゾンで本を注文していたら気がついたことでも書きましょう。知らない間にカーのタイトルで品切れ起こしているのがわんさかあるんですよね。あいかわらずクイーンやクリスティに比べて出版には恵まれてないというか・・・そんなこと思ってしまいました。今は昔と違うので向こうのペーパーバックがすぐ手に入ります。英語の達者な人はそちらでいくらでも読めます。

カーファンの間では良いとは言われながら歴史ミステリの方は何かと割をくらっているような気が前からしてるんですが・・(笑)。「火よ燃えろ!」とか「ビロードの悪魔」とか最高!っていう話はあんまり聞いたことがありません。やっぱりトリックの派手なものに人気が集まってるような気がしなくもありませんねえ(^^;)。なので改めてカーの時代ミステリの方もお薦めしておきましょう。どうぞ皆様お読みくださいませ。

ペトリュス・ボレル「シャンパヴェール悖徳物語」

イメージ 1

こんばんは皆様、三頌亭です。きょうも昔読んだ本です(笑)。澁澤龍彦の「悪魔のいる文学史」をよんでペトリュス・ボレル「シャンパヴェール悖徳物語」を読まない人がいたらそれはモグリでしょう(笑)。この本の翻訳が出るのを本当に心待ちにしていたころが三頌亭にはありました。この本はバルベー・ドールヴィイ「魔性の女たち」と並んで三頌手がお薦めする外国文学の短編集のひとつです。とりわけ本邦では「解剖学者ドン・ベサリウス」が有名で故澁澤龍彦の見事な翻訳も存在します。テキストは2種ありましてしかもほとんど同時期に出版されました。どちらも今では安く入手ができると思います。2つならべて一篇ずつ読むのも極めて浮世離れした楽しみに思える今日この頃です。

ペトリュス・ボレル「シャンパヴェール悖徳物語
「訴追官ドゥ・ラルジャンティエール氏」
「大工ハケス・バラオウ」
「解剖学者ドン・アンドレア・ベサリウス」
「魔術師三本指のジャック」
「猶太美女ディナ」
「学生パスロ」
「狼狂シャンパヴェール」

川口顕弘、国書刊行会/世界幻想文学大系21 1980
金子 博、南柯書局/ボレル小説全集1 1980

「ボードレールやゴーティエから熱烈な賛辞を浴びるも「遅れてきたロマン派」故の悲運につきまとわれ冗談のような非業の死を遂げた「狼狂」作家の作品集。群衆(大衆)への侮蔑と憎悪が生んだ暗い諧謔と嗜虐に充ちた物語」・・・ネットより

その他もろもろの本

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

こんばんは皆様、三頌亭です。マンガ雑誌を探していたら出てきた本です。幻影城の初めの方の巻です。高校生のころ買って読んでました。見かけるとついまた買ってしまったりで、かなりダブって持ってます。再評価著しく現在では掲載された探偵小説のほとんどが読めてしまいますが、その熱気までは再版はできないです。

シャルル・フ-リエの「四運動の理論」、サドの「食人国旅行記」いまでは文庫か新書で読むことができます。どちらも一種の反ユートピアを描く作品ではないかと思っております。現代思潮社の古典文庫は異色のラインナップで楽しい叢書でした。このシャルル・フ-リエの「四運動の理論」とネルヴァルの「幻視者」は上下巻装丁の違うものしか集めれれず今でもビニールカバーのついたものと紙のジャケットの不揃いです(笑)。

最後は割と最近のもの「ムッシュ・ヴィーナス」のラシルドが書いたアルフレッド・ジャリの評伝。案外と同時代の人間だということに気づかず、なるほどなあと思った1冊です。内容はかなり面白いです。「超男性」や「フォーストロール博士の言行録」などがお好きな方にはお薦めの本です。佐藤まさあき『堕靡泥の星』の遺書(松文館、1998年)は以前紹介したむちゃくちゃな作者の自伝です。大概いろんなものを読みましたが、これはひどいと太鼓判を押せる代物です(笑)。案の定、物言いがついて出版を取り下げる羽目になってしまいました。
最新コメント
ギャラリー
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 花とゆめ・1975年5月5日号
アーカイブ
  • ライブドアブログ