2011年09月

新入荷など

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こんにちは、皆様、三頌亭です。このところ本当に移動が多くて嫌になってまいりますね。週末はまだまだ続く書類作成の日々でございます(^^;)。合間に買った本のお話でも・・・。

朝日ソノラマの復刻シリーズ、なかなか渋いところを集めているシリーズで志摩ようこさんと忠津陽子さん、他には写真のいちばん上のみをまことさん「キノコ・キノコ」です。「キノコ・キノコ」は1972年から連載が始まって1979年まで続きました。ちょうど三頌亭が中学生から大学生という時期でしたね(笑)。屈託のない4コマ漫画でもう少し後で出て来ていたら、爆発的に売れてアニメなんかになってもっと受けただろうと思います。キャラクターがすべて可愛らしいキノコというユニークな漫画でした(笑)。おそらく今でもどこの雑誌へ持って行っても無理なく連載可能という優等生なマンガで、隠れたファンは多いです。以前一度、限定版サイン入りというのが出ていたのですが、早々に売り切れてしまいました。70年代の「りぼん」を語るうえでは外せない存在だった漫画です。因みに完全収録版なのでご安心を・・、ただ一部原稿がなくなっているのではないかと思わせるところがありました。

セイヤーズの『探偵・ミステリ・恐怖小説傑作集』第2集・・・やっときました。戦前のゴランツ版です。大きさは辞書くらいですね。ページ数の割にはハンディで読みやすいです。収録内容は以下の通り。いまとなっては殆ど読んでるものが多いですが、収録作を見るだけで結構楽しいです。
http://www.green.dti.ne.jp/ed-fuji/column-sayers-omnibus2.html

追記:「キノコ・キノコ」ですがRMC版と文庫版では掲載されたカット等に少し違いがあるようです。参考までにRMC版のみのカットを載せておきます(文庫版のみのカットもあるようです)。

三雲岳斗「聖遺の天使」&中野美代子「迷宮としての人間」

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こんばんは、皆様、三頌亭です。仕事の移動の合間に読んだ本、その2です。三雲岳斗「聖遺の天使」です。以前から読もうと思って買っておいた本です。レオナルド・ダ・ヴィンチに活躍する三雲さんのシリーズ第1作です。謎の香炉をめぐる殺人事件にダ・ヴィンチが挑みます。出来の良いワトソン役の侍女チェチリアのキャラクターがおもしろいです。いろんな歴史的背景も過不足なく描きこまれて面白いのでありますが、少し全体的に地味な印象を与えます。次作の「旧宮殿にて」のほうが少し面白いかなと思う次第です(笑)。

次は出てきた本・・・中野美代子「迷宮としての人間」です。たぶん読んだのは30年前くらいです(笑)。後年、福武文庫で「カニバリズム論」として再版されたものです。中国文化をカニバリズムという観点から眺めてみようというエッセイでした。なかなか刺激的なテーマが並んでいて、それぞれに面白かったように思います。中野美代子さんは中文の先生で、現在はライフワークの「西遊記」の翻訳に取り組んでおられるようです。以前、奥野信太郎のことを調べていたら中野美代子さんの書いたものに行き当たったことがあってよく読まれているなと妙に感心したことがありました。

東逸子画集「アクエリアム」

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東逸子さんの画集「アクエリアム」です。サンリオから出てました。もうかれこれ30年もたってしまってるんですね(^^;)。当時はオリジナルを手に入れようなどとは夢にも思いませんでしたが、その後、版画集でも出たらどうにかとか思ってました。幸か不幸かめぐりあわせが悪く、販路のめども立たずそのままになっています。以前紹介したピエール・ルイス「ビリティスの歌」なんかの限定版なんかが出てたら飛び付いたところなのでしょうが・・・。綺麗なエッチングが欲しかったなあと今でも思います。大変好きなイラストレーターでした。

手塚治虫展図録

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こんばんは、皆様、三頌亭です。今日は大きな図録のお話。手塚治虫が亡くなってからたぶん初めて開かれた大規模な原画展でした。協賛は東京国立近代美術館、神戸市立博物館と朝日新聞社という有名絵画展なみの代物でした(笑)。当時、「ああこれで完全にオーソライズされてしまったな~」とか思いました。まあそれはどうでもいいお話ですが、この展覧会の図録が大変大きくてお気に入りです。このサイズで原画の複製本を作ってくれないだろうかといつも思ってます。最近国書刊行会から原画の複製シリーズが出ているようなのですが、まだ原物の中身を見てません。願わくばある程度廉価な大判の複製シリーズが出てほしいものであります。

文豪怪談傑作選第18巻「女霊は誘う・昭和篇」

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こんばんは、皆様、三頌亭です。さらに仕事の移動の徒然、買い求めた本の紹介をいたしましょう(笑)。ちくま文庫からぼつぼつと出ていた文豪怪談傑作選、遂に最終巻です。内容についてはいろんな意見もありましょうが、なんせ文庫にして18冊です。これより大規模な本邦の作家から選出した怪奇小説集はありません。まずは完結を喜びたいと思います。最近文章の文句を殆ど言わなくなった三頌亭ですが、こういうものを並べられますと文辞の威力をまざまざと思い知らされます。つまらなことはこれくらいにして収録作は下記の通り。

来訪者(永井荷風)
都会の幽気(豊島与志雄)
沼のほとり(豊島与志雄)
復讐(豊島与志雄)
生霊(久生十蘭)
黄泉から(久生十蘭)
幽鬼の街(伊藤整)
行列ー「死と夢」より(原民喜)
夢の器(原民喜)
夢と人生(原民喜)
鎮魂歌(原民喜)

実を言うと原民喜以外の収録作は一度読んだものばかりでしたが、原民喜の作品4編だけでも読んだ甲斐がありました。このシリーズの掉尾を飾る絶唱「鎮魂歌」はもはや怪談というには当たらない作品かもしれませんが素晴らしいです。個人的には豊島与志雄なんかが大好きなのですが、十蘭の「黄泉から」なんかもお薦めです。荷風の「来訪者」は大変有名作品なのでお読みの方も多いでしょう(あんまり怪談じゃないだろうと思いますが・・・(^^;))。まあ他の巻もありますのでどれからでもいかがでしょうか?
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