2010年12月

今年最後の入荷本

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こんばんは皆様、三頌亭です。いよいよ押し詰まってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?。これといって珍しいものもないのですが、D・H・ケラーの本がやってきました。「アンダーウッドの怪」という翻訳本しか日本では出ておりませんが、アーカムハウスから9冊も短編集が出ています。試しに適当なものを1冊頼んでみました。はらぱらと拾い読みしてみたのですが題名通り、奇妙なお話のようです。また時間ができたらゆっくり読んでいこうと思っております。

ところで仕事納も済んだのでいそいそとブックオフなどへ行ってまいりました。だれか私と似通った年齢の方が放出したのか、少し古めのミステリの新書がごっそり入荷しておりました。25-30年くらい前のものが多いのですが、昨日印刷したみたいにピカピカです。20数冊ほど買ったのですが、どれも同じ蔵書印が押してありました。写真の本の中では鷲尾三郎のが珍しいです。ひとことでいえば本格ミステリと社会派ミステリのハイブリッドです。たしかこれが遺作だったと思います。写真の本のほかにもちょうど探していた梶龍雄の作品もいくつかあったのでまあまあの収穫でした。また随時、読んだら記事にしたいと思います。

増村保造「盲獣」

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こんばんは、皆様。今年最後の三頌亭シネマ館です。今日は増村保造「盲獣」です。江戸川乱歩原作の映画の中の白眉のひとつ。いつも見逃してきたので、今回DVDを購入いたしました。いや~、参りました(笑)。正真正銘の変態映画です(爆)。人体パーツのオブジェがアバンギャルドな感じを出していていいです。ヒロインはこれまたドンピシャの緑魔子さんです。以前、彼女の「悪の華」という写真集を紹介いたしましたが、あの写真集がそのまま映画にも出てきます。1969年に公開されたアングラ風の乱歩映画です。

盲獣:解説、あらすじ
異才・増村保造監督作品。美しい肢体を持つモデルの女と、彼女の肉体に魅せられた盲目の彫刻家とその母が密室で繰り広げる禁断の倒錯愛を描く。江戸川乱歩のマゾヒズム小説を、増村監督が極限までえぐり映し出した異色作。
ファッションモデルの島アキは、自分のヌード写真が展示してある写真個展会場で、奇妙な男を目撃した。彼は、アキをモデルにした石膏裸像を丹念に撫で廻していた。それから数日後、アキは、呼んだマッサージ師にクロロホルムを嗅され、誘拐された。連去った男、蘇父道夫は先天的な盲人だった。彼にとって、この世で一番素晴らしいものは女体でありその彫刻に投入するかたわら、理想の女体を追い求めていた。そして、探りあてたのがアキだった。意識を取戻したアキは、目、口、鼻、乳、手、足など無数に並べられた異様なアトリエに鷲いた。この奇怪な密室で恐怖の一夜を過したアキは、彫刻が完成したら釈放することを条件にモデルを引受けた。監禁に耐えられなくなったアキは、仮病を使って脱出を企ったが、しのに発見されてしまった。やがてアキは、道夫が母親のしのと、異常なまでに強く、愛情で結ばれていることに気づいた・・・。

2010年・本の四方山話

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こんばんは、皆様、三頌亭です。年末ですね~。明後日あたり仕事納という方も多いでしょう~ご苦労様でした。今年は三頌亭はあんまり本を読めなかったのでベストランキングみたいなことは到底できません(笑)。なのでまあ記憶に残った本ということで書いてみたいと思います。まずはわかりやすいミステリ関係から・・・

蒼社廉三「戦艦金剛」
戦時中の戦艦の中という特殊な設定を生かしたミステリ。何と言っても戦艦内の記述が圧倒的で、戦争体験者でなければ書けないミステリでしょう。

梶龍雄「清原高原殺人別荘」
今年後半になってやっと入手した梶龍雄後期の傑作。クローズドサークル物ですが、後半からラストにかけてあっと驚く内容になっています。絶版なのが本当に残念です。

乾くるみ「セカンド・ラブ」
ネットを見るともう酷評だらけです(笑)。半分くらいの方は作者が説明不足なためトリックが良く分かってないのではないかと思ったりもしてます。トリック特許局でもあったら一番に申請してしまいそうな、アンフェアすれすれの大技トリックです。この1点ですべてを許してしまえる三頌亭です(笑)。

ヘレン・ユースティス「水平線の男」
モダンクラッシックス。読む前からあらすじも大体知っていたのですが、ある1点にシビレました(笑)。決して現在では知られてないものではありませんが、そのパイオニアに敬意を表したいと思います。新訳が望まれる作品です。

狩久「狩久探偵小説選」
エロティック・ミステリーという言い方も旧宝石の見出しみたいで最近とんと見なくなりました。この方面の数少ない書き手の作品が1冊にまとまりました。いろいろ瑕疵もあるのですが喜びたいと思います。

というわけで、ミステリ関係はここまで、次は怪奇幻想関係の書物です。もっといろいろあるのですが、良い悪いというよりうれしかった出版です(笑)。

W.H. Hodgson「The Collected Fiction of William Hope Hodgson」(Nightshade Book)
古書も合わせてやっと5巻がそろいました。ちびちびと読んでいます。ホジスンはもう一つ好き嫌いが分かれるようですが、海の怪奇小説の書き手としては傑出していると常々思っています。アーカムハウス版が入手できると良いなと思ってます。

Oliver Onions 「The Dead of Night: The Ghost Stories of Oliver Onions」 (Wordsworth Editions )
オニオンズの怪奇小説が1冊にまとまりました。今年はじめくらいから心待ちにしていた1冊(300円)でした。1篇ずつ大事に読んでいます(笑)。Wordsworth Editionsにはこれからもこのような出版をお願いしたいです。オニオンズはモダンな怪奇小説のパイオニアだと思います。

沢村鐵「封じられた街」
今年最大の収穫かもしれません。天沢退二郎「光車よ、まわれ!」に優るとも劣らない傑作だと思います。ダークファンタジーの名作として後々記憶されてよい作品でしょう。

さて最後は一般文芸です。単行本も欲しいのがないではないのですが、資金繰りと収納スペースが限界でした(笑)。
徳田秋声全集(八木書店)
山東京伝全集(ぺりかん社)
端本を少しづつ集めて読んでいます。徳田秋声全集は全部で40巻を越えます。罪作りなお話ですねえ(笑)。近松秋江全集も八木書店なんですが、全部は無理かもしれません。山東京伝は読本編を大体読みました。非常に面白かったです。それにしても1冊が高すぎで入手に苦労します。

なんか痴話話みたいな感じになってますけど・・(^^;)、今年読んだ本の印象記でした。

3本立て(番外編)

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皆様。三頌亭シネマ館です。三夜連続のホラー映画特集、皆様いかがでしたでしょうか?。えっ?今見られないのが多すぎますか?。決してないものを選んで話題にしたわけではないのですが、思いのほか今見られないものが多くて館主も残念至極です。番外編として用意しました今日の5本も全滅ということで、非常に申し訳なく思っております。また危篤なビデオのメーカーさんが出るその日まで・・憶えておいでならその時ご覧ください。

まずはミケーレ・ソアヴィ監督「アルジェント・ザ・ナイトメア/鮮血のイリュージョン」です。一般の映画ファンにもお勧めです。ダリオ・アルジェントの初期作品のメイキング・フィルムですね。館主はテレビで見ていたのですが思わず見入ってしまいました。ご存じの方も多いと思いますがダリオ・アルジェントの一家はコッポラなどと同じく映画一家です。彼の初期作品がどのようにして撮られているかを知る上で参考になる映画だと思います。

次はわけのわからないホラー映画「ポゼッション」です。イザベル・アジャーニの映画と言った方がいいのかもしれません。テーマとしてはやはり現代的な悪魔を描くものと言っていいのだろうと思います。作品中、イザベル・アジャーニと得体のしれない怪物とのベッドシーンまで用意されていますが、館主は日本の有名な春画を思い出してしまって笑ってしまいました(笑)。国が違えば恐怖なんですねえ(爆)。

次はペキンパー監督の「わらの犬」です。この映画をホラー映画と呼ぶのは正解ではないかもしれません。キューブリックの「時計仕掛けのオレンジ」と同じテーマを扱ってってますが、悲しいかな不当に評価が低いです。ペキンパーらしい演出で、最後に炸裂する超暴力の世界を描きます。ダスティン・ホフマンのちょっと情けない数学者の役が館主は好きです。まだ、「演技してるぞ!」の押し売りがなかったころのホフマンの名演だと思います。

えーと、次はですね館主が見た映画の中でも最高度に悪趣味な映画「八仙飯店之人肉饅頭」です。返還前の香港モンド映画の底力を見せつけるような、本当に悪趣味な映画です。実話をもとにしたとか一家惨殺なんちゃらなんて言う映画は掃いて捨てるほどあるのですが、この映画の悪趣味は犯人が捕まってから立場がかわって、刑務所でいじめ殺される部分にあります。警察も一緒になって妙にトーンがコメディタッチなのがよけい寒いです。中華4000年の残酷感は一味違うと思い知らされ、この作品を選んでみた自分に少し鬱になってしまった映画でした。

さて、フィナーレでございます。後味良くすっきり閉めたいですよね(笑)。というわけで「マックィーンの絶対の危機」です。低予算SFホラー、ちょっと年季の入ったホラー映画ファンなら知らない方は無いでしょう。80年代にはリメイクも作られました。田舎町のエイリアン騒動・・・これもまた映画に一つの原型を提供していると思います。最後の映画館のシーンが印象的で素晴らしいです。

以上、5本、皆様いかがでしたでしょうか?


ポゼッション:解説・あらすじ
ドイツの近郊都市に住む美しい人妻が妄想に悩まされ狂気に陥ってゆく姿を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはマリー・ロール・リール、監督・脚本は「狂気の愛」のアンジェイ・ズラウスキ、撮影はブルーノ・ニュイッテン、音楽はアンジェイ・コジンスキが担当。出演はイザベル・アジャーニ(81年カンヌ映画祭主演女優賞)、サム・ニールほか。
数年間の単身赴任を終え、西ドイツの近郊都市に戻ってきたマルク(サム・ニール)は妻アンナ(イザベル・アジャーニ)の態度の変化に驚愕する。やがて夜な夜な家を後にするようになったアンナは、結婚生活や母親業から逃れたいこと、そして愛人の存在を夫に告げるのだった。ハインリッヒ(ハインツ・ベネント)という男の存在を知ったマルクは彼のもとを訪ねるが、実はアンナにはハインリッヒの他にも男がいるらしかった。思いあまったマルクは私立探偵を雇い妻を尾行させるが、いつしか彼は連絡を断ってしまう。一方アンナは、日々ヒステリックに狂気の度を増してゆく。

わらの犬:解説・あらすじ
暴力が横行する現代アメリカから平和を求めてイギリスの片田舎に妻とともに逃れてきた若い数学者がたどる宿命を描く。原題のSTRAW DOGS(わらの犬たち)は、中国の思想家老子の語録の中からとった言葉で、超人間的存在である天から見れば、人間の行動は護身のために焼くわらの犬のようにちっぽけな存在にすぎないという意味である。製作はダニエル・メルニック、監督は「砂漠の流れ者」のサム・ペキンパー、ゴードン・M・ウィリアムスのベストセラー小説を、ペキンパーとデビッド・Z・グッドマンが脚色した。撮影はジョン・コキロン、音楽はジェリー・フィールディング、編集はポール・デイビス、ロジャー・スポティスウッド、トニー・ローソンが各々担当。出演は「小さな巨人」のダスティン・ホフマン、「小さな目撃者」のスーザン・ジョージ、同じくピーター・ヴォーン、T・P・マッケンナなど。
現代。アメリカの若い数学者デビッド(ダスティン・ホフマン)は、自らの平和主義の信念に従い、暴力に満ちたアメリカの現体制に反発し、エミー(スーザン・ジョージ)と共にイギリスに渡った。コーンウォール州の片田舎にある農家に住み、何ものにも煩わされることなく数学の研究に専念し、書物にしようと考えていた。エミーもコーンウォール出身で、この村に移ってくるとたちまち村の若者の眼をひいた。デビッド夫妻は農家に落ち着くと、早速職人たちを雇って納屋の修理をさせることにした。ところが、その中に、エミーがデビッドと結婚する前に肉体関係のあったベナー(デル・ヘナー)がいたのだ。ある日、デビッドが村の若者たちにすすめられ、彼らがあらかじめ用意しておいた狩場へ鳥を撃ちに出かけた留守中に、彼を誘いだす計画をたてたベナーとスカットがエミーに暴行を加えた。数日後、村の教会で村人たちの懇親会が開かれ、デビッド夫妻もそれに出席した。懇親会はなごやかな雰囲気の中で行なわれたが、エミーは楽しめなかった。

八仙飯店之人肉饅頭:解説・あらすじ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E4%BB%99%E9%A3%AF%E5%BA%97%E4%B9%8B%E4%BA%BA%E8%82%89%E9%A5%85%E9%A0%AD
追記:表現上の問題で今後、DVD等にはならないだろうと思います。

マックィーンの絶対の危機 (ピンチ) 人喰いアメーバの恐怖:解説・あらすじ
アービン・H・ミルゲートの原案をセオドア・シモンソンとケイト・フィリップスが共同で脚色、新人アービン・S・イヤワース2世が演出したSFもの。撮影はトーマス・スパルディング、音楽はラルフ・カーマイケルが担当した。出演は「マンハッタン物語」のスティーヴ・マックィーン、アネタ・コーシュー、アール・ロウ、オリン・ホーリンほか。製作はジャック・H・ハリス。
スティーブ(スティーヴ・マックィーン)が恋人のジェーン(アネタ・コーシュー)と星空を仰ぎながら歩いている時、大きな流星が森の中に落ちた。隕石が落ちた地点の近くに住んでいた老人が、その隕石を棒切れでつつくと中からどろどろの液体が出てきた。その液体は老人の手を覆い、激しい苦痛で彼は病院に行ったが、医者も看護婦も、その怪液体にのみ込まれてしまった。それを知ったスティーブたちは警察に告げたが誰も信用してくれないばかりか、2人を不良扱いする始末。夜の町で2人はまた怪液体をみたが、こんどは彼らが襲撃を受け、冷蔵庫の中に逃げこみ難をのがれた。警察が信用してくれないのでスティーブは若い友人達を動員して町民に危機を告げた。

3本立て・その4

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こんばんは、皆様。三頌亭シネマ館です。今日は昨日に引き続きホラー系映画の紹介、第3夜でございます。微妙に最近見るのが難しくなっている、過去の名作ホラーということでひそかにやってます(笑)。てなことは無いんですが、今ないの?というのがあんまり多すぎるのでちょっと残念です。さて今日は今は大御所になってしまった映画監督の若いころの作品です。

まずはニール・ジョーダンの「狼の血族」です。「栴檀は双葉より・・」なんて言葉もありますが、ニール・ジョーダンの「狼の血族」はスタイリッシュ・ホラーと言える出来の秀作です。埋もれるにはおしいと思うのですが日本では今品切れ中・・残念なことです。おもえばこの映画も日本で公開されるのを心待ちにしていたものでした。あまり怖くはありませんが、大変いい映画だと思います。

次の2本は「ゾンビ」で有名なジョージ・A・ロメロ監督の2作品、「クリープショー」と「モンキーシャイン」です。ホラー映画好きな人で「クリープショー」を見たことがない人ってあんまりいないんじゃないかと思います(笑)。なので今さらという感じなのですが・・・。オムニバス形式の映画で怪奇小説を読むように楽しめます。因みにスティーブン・キングも出演しています。余談ですがゴキブリ嫌いな人は注意ですね、絶対(笑)。次は結構まともな現代的なホラー映画「モンキーシャイン」。第1夜で紹介した「リンク」と同系統の映画。賢くてかわいいお猿さんが大暴れいたします。注射器抱え込んでにっこりしてみたり、カミソリ振り回したりとアブナイこと限りなしです(笑)。

以上3本どこかで見かけましたらぜひどうぞ。


狼の血族:解説・あらすじ
中世の村に狼人間が徘徊する夢をみる少女。夢と現実を交錯して描くファンタジー。製作はスティーブン・ウーリーとクリス・ブラウン。エグゼキュティヴ・プロデューサーはスティーブン・ウーリーとニック・パウエル。監督は「エンジェル」(82)のニール・ジョーダン。アンジェラ・カーターの原案に基づいて彼女とジョーダンが脚色。撮影はブライアン・ロフタス、音楽はジョージ・フェントン、特殊メイクはクリストファー・タッカーが担当。出演はアンジェラ・ランズベリー、サラ・パターソンほか。テレンス・スタンプが特別出演している。
屋根裏部屋でひとり眠るロザリーン(サラ・パターソン)。彼女は夢を見ていた。--村娘ロザリーン(サラ・パターソン)は、狼に殺された姉の葬式の後、森に住む祖母(アンジェラ・ランズベリー)の家で狼男の話を聞いた。《昔々、村の娘(キャスリン・ポグソン)が行商人(スティーブン・レイ)と結婚したが、初夜に花婿は姿を消した。数年後、再婚した妻のところへ現われた花婿は狼男に変身して襲いかかってきた》。祖母は「眉毛のくっついた男は狼男だから気をつけろ」と注意した。ロザリーンに恋する少年(シェーン・ジョンストーン)は、彼女と森へ行く。途中でロザリーンは姿を隠し、少年は狼を見て村へとんで帰る。人々が心配しているところへロザリーンがもどり、鴬の巣の卵からかえった小さな赤ん坊の像を母親(トゥッシー・シルバーグ)に見せた。父親(デイヴィッド・ワーナー)たちは狼退治に出かけ、ロザリーンは母に祖母から聞いた話をする・・・。

クリープショー:解説・あらすじ
50年代のECコミックスに影響を受けたジョージ・A.ロメロ監督と小説家のスティーブン・キングが協力して作った5話のオムニバス・ホラー。製作はリチャード・P・ルービンスタイン。エグゼクティヴ・プロデューサーはサラ・M・ハッサネイン。監督はロメロ、脚本はキング。撮影はマイケル・ゴーニック、音楽はジョン・ハリソン、特殊メイク効果はトム・サヴィーニが担当。出演はスティーブン」キング、E・G・マーシャルなど。

モンキー・シャイン:解説・あらすじ
全身麻痺の男の深層心理を行動に移す、人工的に知能が促進させられた猿次々と殺人を犯していくサイコ・スリラー。監督、脚本は「死霊のえじき」のインディペンデントの雄ジョージ・A・ロメロ。本作が初のメジャー作品である。製作はチャールズ・エヴァンス。エグゼクティブ・プロデューサーはピーター・グルンワルドとジェラルド・パオネサ。原作はマイクル・スチュワート。音楽はデイヴィッド・シャイアが担当。
法科の学生で陸上選手のアラン・マン(ジェーソン・ベギー)は朝のジョギングの途中、交通事故に遭い、首から下が完全に麻痺してしまった。彼は車椅子に縛られた不自由な生活に絶望して自殺を図ったりもした。しかし、親友の生物学者ジェフリー(ジョン・パンコウ)に人間の身の回りの世話をするヘルパーの猿エラを贈られ、生気を取り戻した。エラを調教したのは猿のトレーナーのメラニー(ケイト・マクニール)だった。インコを飼う看護婦のマリアンヌ(クリスティーン・フォレスト)はエラに嫌悪感を覚えているようだったが、アランとエラの共同生活はうまくいっていた。ある夜、エラが人知れず、アランに嫌われていたインコを殺した。実は、エラはジェフリーの手によって人間の脳細胞のエキスを注入され、知能を高められており、アランの願望を感知し、実行に移したのだった。。
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