こんばんは皆様、三頌亭シネマ館です。今日は2本紹介いたします。このところアイリッシュ原作の映画をいくつか紹介いたしましたが、今日はその中の傑作「黒衣の花嫁」を紹介いたします。原作はもう一つでも映画はよくできているということがままあります。アイリッシュの原作「黒衣の花嫁」はやや一本調子で、紋切り型のサスペンス小説です。ほぼ初めからラストまでみえみえなところが多く、彼の作品とすればもっといいものがほかにあります。
対してヒッチマニアのトリュフォー監督作品ですが、主演のジャンヌ・モローが良いこともあって大変面白い映画に仕上がっております。どのように主人公が自分の夫を殺害してゆくか?、映画ならではの表現方法でアイリッシュの原作映画化作品のうちの白眉といっていい作品だと思います。三頌亭の好きなカットを写真で入れておきます。余談ですが「怪奇大作戦」まったく同じカットが出て来てこれが元ネタかなと思った記憶があります。
次はマイケル・パウエル監督作品「血を吸うカメラ」です。「赤い靴」や「ホフマン物語」で知られるイギリスの名匠・マイケル・パウエルの撮った異常心理ものの映画です。ヒッチコック「サイコ」とほぼ同時期に作られた映画ですが、どちらかといえばワイラーの「コレクター」なんかの方に近いです。いやーこの映画いいですね~(笑)。映画ファンならきっと興味を持つであろうシーンが満載です。スコセッシやデ・パルマが絶賛したB級映画だというのも首肯できる内容です。ただし題がいかにもな感じになってますが、いわゆるホラー色は薄いです。
VHSで出ていたのですが、廃盤になってしまって、スティングレイがDVDにするまで長いことかかりました。最近まで廉価版が出ていたのですが、今品切れらしいです。デジタルリマスターになって大変綺麗です。興味の方はTVなどでどうぞ。
「血を吸うカメラ」:あらすじ
「マーク・ルイス(カール・ベーム)は撮影所のカメラマンをつとめるかたわらヌード写真撮影のアルバイトをしている。彼の亡父は有名な心理学者で人間の〈恐怖〉に対する反応研究に生涯を捧げた。そしてマークは幼時、父の実験材料として育ったため、いまでは自分に殺される寸前の犠牲者の恐怖と、断末魔の表情を撮影、そのフィルムを自分で現像映写することに生きがいと快感を覚えるようになっていた。彼は必ずシネ・カメラを携帯して歩いていたが、最初の犠牲者はドラという街娼だった。ドラの自室につれこまれたマークはカメラの三脚に仕込んだ兇器を片手に、カメラのシャッターを押しながら女に迫った。翌朝、運び出される女の死体をそっと撮影しているマークの姿が……。その夜、ドラ殺害のフィルムを映写しているところへ、マークの部屋の下に住むヘレン(アンナ・マッシー)が訪ねてきた。その日は彼女の誕生日でお祝いのケーキのおすそわけにきたのだ。二人は親しくなった。マークに彼の幼時の暗い過去を聞いたヘレンは同情し、その孤独感を柔らげようとした。……が、翌日、マークは撮影所で新人女優のビビアン(モイラ・シアラー)をスクリーン・テストを口実に誘い出し、またも殺害、それをカメラに収めた。マークは死体を小道具のトランクに詰めて去った。数日後、ビビアンの死体が発見されたが警視のグレッグはドラ殺しと関連のあることに気づいた。そして捜査の協力者で精神病学者のローズン博士からマークの父のことを聞くと早速マークに尾行をつけた・・・」
対してヒッチマニアのトリュフォー監督作品ですが、主演のジャンヌ・モローが良いこともあって大変面白い映画に仕上がっております。どのように主人公が自分の夫を殺害してゆくか?、映画ならではの表現方法でアイリッシュの原作映画化作品のうちの白眉といっていい作品だと思います。三頌亭の好きなカットを写真で入れておきます。余談ですが「怪奇大作戦」まったく同じカットが出て来てこれが元ネタかなと思った記憶があります。
次はマイケル・パウエル監督作品「血を吸うカメラ」です。「赤い靴」や「ホフマン物語」で知られるイギリスの名匠・マイケル・パウエルの撮った異常心理ものの映画です。ヒッチコック「サイコ」とほぼ同時期に作られた映画ですが、どちらかといえばワイラーの「コレクター」なんかの方に近いです。いやーこの映画いいですね~(笑)。映画ファンならきっと興味を持つであろうシーンが満載です。スコセッシやデ・パルマが絶賛したB級映画だというのも首肯できる内容です。ただし題がいかにもな感じになってますが、いわゆるホラー色は薄いです。
VHSで出ていたのですが、廃盤になってしまって、スティングレイがDVDにするまで長いことかかりました。最近まで廉価版が出ていたのですが、今品切れらしいです。デジタルリマスターになって大変綺麗です。興味の方はTVなどでどうぞ。
「血を吸うカメラ」:あらすじ
「マーク・ルイス(カール・ベーム)は撮影所のカメラマンをつとめるかたわらヌード写真撮影のアルバイトをしている。彼の亡父は有名な心理学者で人間の〈恐怖〉に対する反応研究に生涯を捧げた。そしてマークは幼時、父の実験材料として育ったため、いまでは自分に殺される寸前の犠牲者の恐怖と、断末魔の表情を撮影、そのフィルムを自分で現像映写することに生きがいと快感を覚えるようになっていた。彼は必ずシネ・カメラを携帯して歩いていたが、最初の犠牲者はドラという街娼だった。ドラの自室につれこまれたマークはカメラの三脚に仕込んだ兇器を片手に、カメラのシャッターを押しながら女に迫った。翌朝、運び出される女の死体をそっと撮影しているマークの姿が……。その夜、ドラ殺害のフィルムを映写しているところへ、マークの部屋の下に住むヘレン(アンナ・マッシー)が訪ねてきた。その日は彼女の誕生日でお祝いのケーキのおすそわけにきたのだ。二人は親しくなった。マークに彼の幼時の暗い過去を聞いたヘレンは同情し、その孤独感を柔らげようとした。……が、翌日、マークは撮影所で新人女優のビビアン(モイラ・シアラー)をスクリーン・テストを口実に誘い出し、またも殺害、それをカメラに収めた。マークは死体を小道具のトランクに詰めて去った。数日後、ビビアンの死体が発見されたが警視のグレッグはドラ殺しと関連のあることに気づいた。そして捜査の協力者で精神病学者のローズン博士からマークの父のことを聞くと早速マークに尾行をつけた・・・」