2010年09月

閑話休題

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こんばんは皆様、三頌亭です。このところリアルにかまけて殆ど本を読んでいません。なので、やってきたカタログを眺めるくらいのことばかりですね。出張の合間にPC部品を見ているとHDDが安いので買ってきました。USBのメモリーと同じ使い方です。320GBなので1GB当たりもう20円を切ってしまっています。まあ隔世の感がありますな(笑)。個人向きと仕事用もすべてバックアップを取っても1/10も使いません。USB3.0にすれば1TBのポータブルHDDもストレスなく使用できるでしょう。テキストだけなら、図書館を持ち歩くことが可能になる日もそう遠くはないのかもしれません。

三頌亭ネット怪談セレクション

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こんばんは、皆様、三頌亭です。きょうあたりだいぶ涼しくなってきたようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?。去年派手に書きまくったせいかこの夏は怪談の記事が少なくなってしまいました。今年はひと夏をかけて少しづつネットに散らばった実話系の怪談を見ておりました。ひまといおうか、少々あきれらrても仕方がないのですが、かなりの数を見聞いたしました。玉石混交というかほとんど石ばっかりの状況でしたが、そのなかから比較的まだましなものを選んでみました。オチのよく効いた拵えものと違って、このジャンルは素材の面白さを楽しむものと三頌亭は思います。比較的長いものを選んだので、まあ暇な時にでもお試しください。それでは・・・行ってみましょう~(笑)。

怖い話朗読-【ゆっくり】
ゲーム開発の裏話で有名な話
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9286797
「憑き護」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10798776
のっけからヴォーカロイドを使った朗読で腰砕けになった人もいるかもしれません(笑)。前者はかなり罰当りな話で妙に面白かったです。2つともなかなかリアルな怪談で出色と思います。

リゾートバイト(part1-3)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10119879
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10119971
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10120157
これは収穫でした。「コトリバコ」クラスとまでがいきませんが、創作としたら大したものだと感心しました。超大作で2時間近くあります。

ファンキー中村さんの怪談「襖の人形」(part1-4)
http://www.youtube.com/watch?v=nL-HKRjUlMk
http://www.youtube.com/watch?v=6czzWqdWCKQ
http://www.youtube.com/watch?v=3fUjC2W5ORA
http://www.youtube.com/watch?v=bC9hA-hS4fg
よく知られた人の体験談、オチもまあいいところへ・・なかなかコワイです。

amさんの怪談「江古田の中野病院跡」(part1-2)
http://www.youtube.com/watch?v=3i2b4OLrc_4
http://www.youtube.com/watch?v=MELvkOVqiMw

江古田伝説
http://www.youtube.com/watch?v=P1C_vw_jw_Q

amさんの怪談「早坂君」(part1-3)
http://www.youtube.com/watch?v=bxKTEeLzSGI
http://www.youtube.com/watch?v=BDIpKKJ51Jw
http://www.youtube.com/watch?v=Fi42z_RnJtM

オカルトラジオより。amさんの語りです。最後の「早坂君」というのがオチもなく支離滅裂ですが、妙に怖いです。実話系では有名なのかもしれません。

秋の夜長にはすこし早いかもしれませんが、お楽しみいただければ幸いです。

番外:あまりのおかしさに涙が出てきました(^^;)。
麹町怪談倶楽部 第三夜 屈強の男
http://www.youtube.com/watch?v=AkHxsMHzeDo

本楽大学ミステリ学部自由参加イベント『ミステリ好きに聞く20の質問』

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こんばんは皆様、三頌亭です。しろねこ校長先生から本楽大学ミステリ学部のお題が出ておりますので回答してみました。こうみると案外自分の傾向がはっきり出ていると思ったりしています。それでは・・・。

お題

1.マニアックなミステリ
M・P・シール「プリンスザレスキー」
モノマニアックということはないのかもしれませんが、とにかく雰囲気が異様です(笑)。
マニア向けと言うにはこれをおいてほかにはありません(笑)

2.教養豊かなミステリ
クリストファー・モーリー「幽霊書店」、小沼丹「黒いハンカチ」
前者はいわゆる蘊蓄ものかもしれませんが、盛り付けが絶妙です。
後者は文章が抜群です。

3.とにかく面白いミステリ
江戸川乱歩「孤島の鬼」
大衆小説としての探偵小説という目標を最もよく表した小説です。

4.トリックが最高だと思うミステリ
カー「火刑法廷」
それまでカー以外考えられなかった傑作トリック。
もちろんラストの部分です。

5.これは泣けるというミステリ
オー・ヘンリー「よみがえった改心」、鮎川哲也「人それを情死と呼ぶ」
前者はミステリーというかサスペンスものというか・・どちらでもないかもしれませんが(笑)。
「おそ松くん」バージョンあり・・・「チビ太の金庫やぶり」。
後者はなんか切ないですなあ~、今まで読んだ中ではトップクラス。

6.感動のミステリといえば
夏樹静子「天使が消えていく」
ベタですが万人向きかと思いますので・・。

7.私が一番好きなミステリ
松本清張の「黒い画集」をはじめとする短編群、「砂の器」(映画ではなく原作の方)。

8.私が一番好きなミステリ作家
カーとアイリッシュ、久生十蘭と松本清張

9.私が一番愛するミステリ
小栗虫太郎「白蟻」

10.私が一番愛するミステリ作家
小栗虫太郎・・・次点でカーと大坪砂男

11.誰にも教えたくないミステリ
J・S・フレッチャー (Joseph Smith Fletcher). 「ミドル・テンプルの殺人」 (1918年) (東都書房 世界推理小説大系)・・・別に教えたくないほどではないのですが、人に教えて半分くらいの人からは文句が出そうなので・・(笑)。雑誌・幻影城で松本清張が好きなミステリとしてアンケートに答えたものの一つ・・・『大家は最近のミステリはご存じない(笑)』とからかわれたのですがそれはたぶん読まずに言ってます。クロフツばりの大衆小説の傑作です。

12.(覚えている限り)最初に読んだミステリ
ルブラン「813」

13.一番好きな探偵
浅見光彦
わはは・・・意外と好きだったりして・・・(爆)

14.一番好きな犯人(ネタばれになるので、作品名で)
フランボウ・・・チェスタートン「青い十字架」
なんか好きなんですよ。

15.大好きなシリーズものミステリ
基本的にシリーズものの魅力というのを理解していません。なので当てになりません(笑)。
強いて挙げるならば金田一・シリーズもしくはダルグリッシュ警視シリーズ。

16.子どもに読ませたいミステリ
ポーの小説群・・・あまり良くないかも?(笑)

17.子ども向け、でも大人にも薦めたいミステリ
講談社ミステリーランド・・・もともと大人がターゲットですが・・。

18.再読したい(再読した)ミステリ
記事を書くときに過去読んだ作品は一応は再読してます。

19.挫折したけど気になるミステリ
挫折はありません。

20.私が読んだ地雷ミステリ
もう絶版なので構わないでしょう(笑)。
草野唯男『悪霊鉱山』、『アイウエオ殺人事件』
山村正夫『霊界予告殺人』『忍者探偵秘湯へ行く』
まあこのお二人さんは地雷の宝庫です(爆)。
珍品が読みたいという向きにはこの限りではないです。

以上でございます。何か発見ありましたでしょうか?(笑)

劇場版「文学少女」

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たまたまですがこの作品見たのでインプレを書いておきましょう。「文学少女」というと木々高太郎かいな?とかいい加減な事を思っていたのですが、全然関係なくもない感じがいたします。アニメーションとしては動きが少なく、心理劇のようなイメージを持ちました。よくいえば重いテーマ、悪く言えば昼メロ並みのドロドロ恋愛劇なのですが、そのディテールとキーパーソンの天野遠子の人並み外れたキャラクターがユニークで凡百に堕してしまうのを食い止めています。原作も含めてですが木々高太郎の後期作品の心理主義的なミステリーと少しだけ似た香りがして興味深かったです。

美術のほうは以前紹介した「秒速5センチメートル」などと同じでリアルかつロマンティックなものに仕上げようとする意思がうかがえます。その手法として定着した感があるアニメーションでした。

まりよくないのですが・・・リンクを書いておきます(^^;)
http://www.filestube.com/1BF6FkBB2J3XQFioQMIjse/[Doki]-Bungaku-Shoujo-1280x720-h264-BD-AAC-[876D0AF7].html

エルンスト・ヘッケル「Art Forms in Nature: The Prints of Ernst Haeckel」

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ちょっとまえのことですが、エルンスト・ヘッケルの有名な生物画集がドイツで復刻されたせいなのか、日本語版(「生物の驚異的な形」:河出書房新社、2009 )、英語版とあいついで出版されました。ヘッケルの生物画は数ある生物画の中で最も特異でインパクトのあるもので1900年代初めに出版されて以来、科学の領域だけではなく美術や工芸にも影響を与えてきました。「百聞は一見に如かず」いくつかのサンプルを拾ってきたのでご覧ください。

黒いバックに浮かび上がる海産生物の不思議なフォルムは極めて幻想的で驚嘆に値すると思います。しかし、見る人によって悪夢のようなグロテスクさを持つ怪奇な形態と映るかもしれません。後年、ユーゲンシュティールやシュルレアリスムにも影響を与え、芸術家たちのイマジネーションの源泉となってきたのも頷ける、極めて特異な生物画だといってよいと思います。

エルンスト・ヘッケルは医師であり生物学者でありましたが、ドイツでダーウィンの進化論を広めるにあたって貢献があった人でした。発生学の方で大変有名な彼の言葉に「個体発生は系統発生を反復する」というのがあります。学生時代にこれを初めて聞いたとき「へえ~、なるほどなあ~」と思ってその着眼点に感心した覚えがあります。発生学の授業は退屈でしかも試験が厳しいのでやな思い出が多いのですが(笑)、こんなことはよく覚えているのが不思議です。
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