2010年07月

ジョン・ウィンダム「海竜めざめる」他

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こんばんは、皆様、三頌亭です。せっかく好きな季節なのにゆっくりできなくて欲求不満気味の今日この頃です。ええと・・今日もまた適当にそのあたりにに積んであった本からいってみましょう。たまにはぎっしり本の詰まった本屋さんへ行きたいです(泣)。

何度か紹介いたしましたジョン・ウィンダムの作品「海竜めざめる」です。ウィンダムというと「トリフィドの日」あたりがやっぱり代表作なのですが、私の個人的な記憶からはもうこの作品以外ないですね(笑)。今日のものは星新一の翻訳、もっとも有名なものです。日本びいきのSF作家だったウィンダムはこの作品の最後で日本人に花を持たせてくれています。書かれた時代を考えるとそれだけでも読むべき作品といえましょうか?

次は以前、「月は地獄だ!」を紹介したジョン・W・キャンベル Jrの中編「影が行く」です。2度も映画化されているのでよくご存じの方も多いでしょう。これ実は好きなんですよ(笑)。未知の恐怖を描いているところが現代の怪奇小説に通じるところがあって大変好きです。映画はどういうわけかカーペンターのリメイクのほうがよくできているような気がします。ハワード・ホークスの監督&脚本も悪くはないのですが肝心のキモの部分がほぼ台無しですので・・・仕方ないですね(笑)

中町信「Sの悲劇」&梶龍雄「蝶々、死体にとまれ 」

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こんばんは、皆様、三頌亭です。このところ新刊の本屋さんにいってないので今日もこのあたりでご勘弁を・・(笑)。最近、あまり触手をそそるものがないというか、どこへ触手が向いているのか?向けていいのか?よくわからない三頌亭です。さりとてコレクターに殉ずるのには無理がありますか・・(笑)。

さてまず中町信の「Sの悲劇」は珍しい彼の短編集です。力作だとは思うのですが、長編の元のヴァージョンがいくつかあるため、一度長編でお読みの方には物足りない内容になっておrます。代表作の根幹になるトリックを配したいくつかがこの作品集に短編としておさめられています。中町信がはじめての方には少し注意が要りますかね・・といった作品集です。ちなみにいまでは探しにくい本だと思います。

次は梶龍雄「蝶々、死体にとまれ 」です。ミステリとしてはある瑕疵をのぞけばまずまずの良作でしょう。瑕疵といっても本作自体がまずわけではないです(ネタばれするんですいません)。学園ミステリーと言っていいのかもしれませんが、この雰囲気は想定してある年代の10年前くらいの感じですね(笑)。ちなみに三頌亭は登場人物たちと出版当時同じくらいの年齢でした。あまり最近の読者には向かないかもしれません。特に細部が気になる方には不向きです。蝶マニアの登場人物が出てきてこのあたりがほかにないので面白かったです。

出版社紹介
中町信「Sの悲劇」
『独信寮の管理人をする勝子のもとに、ある日突然妹が訪ねてきた。だが、その妹は勝子の留寸中に何者かに撲殺されてしまった。"S"というダイイング・メッセージを残して…。本格ミステリー。
(収録作品)Sの悲劇/死の時刻表/裸の密室/カブトムシは殺される/サンチョパンサは笑う/312号室の女/動く密室 』

「蝶々、死体にとまれ」 (中央公論社・新書、改題:幻の蝶殺人事件(広済堂文庫))
『最近の学園祭はまさにカオスだ。現代美術の製作実演、昆虫同好会の珍蝶の標本、貨幣研究会の真物の偽札・・・無秩序と混乱のちにあらゆるものが集められている。そんな学園祭の最中、美人女子大生の死体が昆虫同好会の展示室で発見され、密室と化した部屋からは高価な蝶の標本が消えていた。さらにこの蝶をめぐって次々と起こる怪事件・・・。年齢もタイプも異なった二人の心惹かれる男性と、事件の謎に挑む不思議な魅力の女子大生・奈都子。"祭り"がはねたキャンパスの、秋の陽に映えるベンチで彼女が知った真実とは。 』

梶龍雄「鎌倉XYZの悲劇」他

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こんばんは、皆様、三頌亭です。暑いですね~、ほんと。こんな日はクーラーのよく効いた部屋で読書でもと思うのですが・・・・リアルの仕事の書類作りに忙しい三頌亭です(笑)。まあ自分の家でできて便利になったというか、いいことなんでしょうが、なんか面白くないですね。ところで新しくし買ったPCなんですが最近ご機嫌斜めで、初回の立ち上げでよくフリーズいたします。原因はやや外形がわかってきたんですが、ウイルスバスターとvistaシステムのlive updateらしくてこの途中でどうかするとフリーズしてるようです。やたらめったら自分のサイトにつないで勝手に更新プログラムをダウンロードしてるようなんですが、どうにかならんですかねえ~。まるで特大のスパイウェアみたいですな(笑)。

ところで今日は写真の2冊、ぼつぼつ買い集めてます梶龍雄です。ネットを一回りいたしますと、評判のいいのは少し入手しにくいようで、2,3の読みたいタイトルがうまく入手できません。まあ気長に待つと致しましょうか(笑)。あらすじ等は写真で見ていただくとしてちょっと変わった趣向は「鎌倉XYZの悲劇」です。クイーンの有名作のパロディ化かと思いきや、最後でこうなってたのね・・・とニヤニヤいたしました。非常に面白いまとまり方でいいですね。もし見つけたらお読みになってみてください、悪くないです。「若きウェルテルの怪死」はナンバースクールシリーズのひとつ。相変わらずこの手のものはどうにいっていて快調です。個人的には好きなシリーズなので○でした。実は「灰色の季節」を読んでみたかったのですが、見つからず・・頑張って探してみたいと思います。

梅雨明け

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このフォルダ久々の更新です。まだ雲の感じが本調子ではないのですが、本格的な夏に突入です。海に行きたいのですが、いろいろ都合があってうまくいきません。よく使った勝間光学の双眼鏡、防水ということもあって状況を選ばないのでついつい使ってしまいます。6倍のものが像がすっきりしてコントラストもよいのでお勧めです。純粋な日本製の双眼鏡というのも最近少なくなってきました。

ところでモンスタークエストというちょっと怪しげな番組でフロリダ・モンスターというのを見て少し興奮してしまいました(笑)。撮られたビデオ映像が素晴らしく鮮明なので非常にリアルな代物です。アザラシ(seal)のようにも見えるのですが、尾びれがものの見事に3つにわかれています。かなり大きいのですがいったいなんなんでしょう?。わくわくしてきますね(笑)

http://youtubo.pya.jp/dl.php?vid=uXxkPgpweFY
http://youtubo.pya.jp/dl.php?vid=eSrIRs8ehUY
http://youtubo.pya.jp/dl.php?vid=pFcVNeqz0hQ
http://youtubo.pya.jp/dl.php?vid=ne_wHAz2mOM
http://youtubo.pya.jp/dl.php?vid=ImOJwLkXrxE

追記:50分くらいの番組です

講談社版・内田百閒全集

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こんばんは、皆様、三頌亭です。内田百閒の作品を紹介したので久しぶりに講談社版・内田百閒全集を取り出してきました。わたしが読んでいたころは主要作品が文庫なんかですぐ手に入れにくかったのですが、その後、旺文社文庫、福武文庫、ちくま文庫とでていまでは普通に書店に並んでいます。まあめでたいことです(笑)。このひとは芥川と同じ年代でありながら70年代まで生きたひとです。なかなかしょうがない「クソじじい」(笑)なんですが、不思議と人が寄ってくるといいますか、同じ偏屈爺仲間の荷風なんかとはすこし違っていました。

言葉には非常に厳しい人だったので、死ぬまで正字旧仮名の本しか出しませんでした。没後にできた講談社版全集は正字旧仮名の全集で、以後福武の全集もそれを踏襲しています。その後にでた旺文社文庫の文庫全集(全40?)は略字体旧仮名で福武文庫の文庫全集からは略字体新仮名となり以後の文庫はすべて略字体新仮名となっています。以前読んだ六興出版の傑作選は正字旧仮名でした。どれがいいかとは一概に申せませんが、参考までに付け加えておきましょう。作者本人はもちろん今の文庫なんかは絶対嫌でしょうが・・・。

内田百閒の作品はみじかいものがおおいのでいつも好きな所をめくって読んでいくことができます。おそらく三頌亭にとってはこれからも付き合えるであろう作品群です。いろんな読書遍歴がありましたが、講談社版・内田百閒全集は本当に長い付き合いの本であります。
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