
2009年05月


出版社解説
「19世紀半ばから20世紀初頭にかけて、イギリスとアメリカで数多く書かれ、読者の心をつかんだゴースト・ストーリー。書き手の7割を占めていたのが、有名無名の女性作家たちだった。そのあまたある作品の中から、イギリス文学とアメリカ文学、それぞれの分野で長年にわたり活躍してきた二人が八つの短篇を精選、訳し下ろした。
年月を経てなお我々の心に不思議な驚きと共感をもたらす普遍性、読者のおかれた時代や立場によってさまざまに読みとれる広さと深さを兼ね備えた、ヴァラエティ豊かな作品群。このジャンルの決定版ともいえる一冊である。
〈収録作品〉
イギリス編:エリザベス・ギャスケル「老いた子守り女の話」、メアリー・エリザベス・ブラッドン「冷たい抱擁」、シャーロット・リデル「ヴォクスホール通りの古家」、ヴァイオレット・ハント「祈り」。
アメリカ編:シャーロット・パーキンズ・ギルマン「藤の大樹」、ケイト・ショパン「手紙」、メアリ・ウィルキンズ・フリーマン「ルエラ・ミラー」、イーディス・ウォートン「呼び鈴」。」

作者のことば
「他の多くののミステリーと同じように、この物語でも殺人事件が起こります。しかし。普通のミステリーでは最後まで隠しておいた方がいいことが、この作品では第一章で明かされています。事件は他殺と自殺が同時に起こっていて、加害者と被害者の二重奏というべきものかもしれません。その、重要な真相の一部が、最初から読者に提示されています。もうひとつー。この物語には、確かに女主人公を死にいたらしめた犯人と言える人物が存在していまが、それが登場人物の誰なのか、作者自身が知らずにいます。従って、この作品には、"犯人"の章がありません。
二つのルールを破って、それでも、謎があり、解決があるミステリーを書くことが可能か。それに挑んでみたかったのです。」
出版社コピー
「今日、私は死ぬ。私を殺したいと思っている人間が七人いて、その中の誰かに殺されることになるのだ…。その美しさと細すぎる躰を武器に、ファッションモデルとして世界的に成功した〈私〉こと美織レイ子が、ある日、マンションの一室で死体となって発見された。それは、次々と起こる殺人・変死事件の前奏曲に過ぎなかった。ミステリーの新境地を拓いた長編小説。」

沖縄を舞台にした未知動物をめぐる、サスペンスものですね。なかなか面白いんですが、最後の方で明かされる未知動物の正体にはなるほどと思わされる反面、以前の「TENGU」ほどの荒唐無稽さがなく少し拍子抜けさせられます。軽く読めて後味は爽快なので悪くはないでしょう。サイエンスミステリーというには少ししんどい所がありますが連作ものになる要素は揃っています。
ところで、創元推理文庫50周年とかでもらってきたパンフレットをみてますと、この前の復刊リクエストの1位はぶっちぎりでマクロイ「幽霊2/3」だったそうです。10位以内のランクインはもう一作で「殺す者と殺される者」ということだそうです。2冊とも今回の復刊リクエストには採り上げられませんが、今秋に新訳の出版が決定しているそうです。
最新コメント
最新記事
アーカイブ
カテゴリー








