こんばんは、皆様、三頌亭店長です。このところ復刻マンガが楽しくて話題がそちらに終始しております。ですから、今日は新刊にいたしましょう。奥泉光さんというと「鳥類学者のファンタジア」を以前読んだことがあるくらいです。このところミステリー寄りの作品が多いとかですが、何分出版社のコピーなので真偽の程は私にはわかりません。今日紹介の「神器」ですが書店で手に取った時、ほとんど赤信号に目盛りが振れそうだったのですが安全パイばかりでは面白みがなかろうということで選んでみました。
あらすじなどは出版社のコピーを参照していただくといたしましょう。ところでこの本、舞台は二次大戦中の日本海軍の軍艦の中という特殊な設定です。海事用語となにやら戦艦のメカ関係の用語が漢字でたくさん出てきて読み難いったらありゃしません(笑)。はじめは小栗あたりのパスティーシュかと思いきや下巻に入ってほとんど幻想小説のような様相を呈してまいります。メタフィクションとか歴史の多重性だとかなんかややこしい用語が頭の中を駆け巡りますが・・・うーんこれはバカミスとすらいえない結末でなんとも言いようがないです(笑)。酷評するとセンスの悪い現代美術をみる思いがするといっていいです。でも部分的には面白いエピソードもあることはあります(笑)。しかし、これは最近の純文学だからというなら、三頌亭は理解できなくてもいいですね(笑)。
「昭和20年初頭、探偵小説好きの青年が上等水兵として、軽巡洋艦「橿原」に乗船した。そして艦底の倉庫でこれまで3人の変死事件があったことを知り、好奇心の蟲が騒ぎはじめる。「橿原」に隠された謎をめぐり憶測が飛交い、新たな変死事件は後を絶たず、艦内に不安が渦を巻き始める…。
軍艦「橿原」には、「神器」がひそかに持ち込まれていた―。大量発生した鼠、そして極秘任務の真偽を巡って錯乱する兵士達を運んで航行を続ける「橿原」の艦底で、時空を超え、民族を超えたスケールの日本人論、戦争論が展開される。記念碑的純文学長編。」
あらすじなどは出版社のコピーを参照していただくといたしましょう。ところでこの本、舞台は二次大戦中の日本海軍の軍艦の中という特殊な設定です。海事用語となにやら戦艦のメカ関係の用語が漢字でたくさん出てきて読み難いったらありゃしません(笑)。はじめは小栗あたりのパスティーシュかと思いきや下巻に入ってほとんど幻想小説のような様相を呈してまいります。メタフィクションとか歴史の多重性だとかなんかややこしい用語が頭の中を駆け巡りますが・・・うーんこれはバカミスとすらいえない結末でなんとも言いようがないです(笑)。酷評するとセンスの悪い現代美術をみる思いがするといっていいです。でも部分的には面白いエピソードもあることはあります(笑)。しかし、これは最近の純文学だからというなら、三頌亭は理解できなくてもいいですね(笑)。
「昭和20年初頭、探偵小説好きの青年が上等水兵として、軽巡洋艦「橿原」に乗船した。そして艦底の倉庫でこれまで3人の変死事件があったことを知り、好奇心の蟲が騒ぎはじめる。「橿原」に隠された謎をめぐり憶測が飛交い、新たな変死事件は後を絶たず、艦内に不安が渦を巻き始める…。
軍艦「橿原」には、「神器」がひそかに持ち込まれていた―。大量発生した鼠、そして極秘任務の真偽を巡って錯乱する兵士達を運んで航行を続ける「橿原」の艦底で、時空を超え、民族を超えたスケールの日本人論、戦争論が展開される。記念碑的純文学長編。」