こんばんは皆様、三頌亭店長です。パトリック・クェンティンは日本ではサスペンス小説の書き手として紹介されてきました。主には戦後の作品が多く翻訳されていたものです。この人、デビューは案外と古くヴァン・ダインが活躍していたころと言えば大体分かるでしょう。初期のパズルシリーズと呼ばれる本格推理のひとつ「悪女パズル」が扶桑社より新しく出版されています。なんでも訳者・森泉玲子さん熱意の翻訳らしいです。
現在まで代表作とされ、植草甚一氏絶賛の「二人の妻をもつ男」は現在新刊では入手が不可能になってしまいました。この作品、一時期はモダンクラッシックスとされていました。現在読み直した感触だと、文学派推理小説といったイメージでしょうか?。非常にていねいな人物描写が特徴ですね。現在の日本のミステリーの傾向からすればやや地味な印象を受けがちですが、小説としてはよくできたものだと思います。
より本格推理が好きな方には「悪女パズル」をサスペンス小説が好きな方には「二人の妻をもつ男」をおすすめしておきましょう(笑)。現在、クェンティン作品のほとんどが絶版となってしまいましたが、今後の出版に期待したいと思います。「悪女パズル」の訳者・森泉玲子さんの次の翻訳は「女郎ぐも」だったそうですが、亡くなってしまったため9割がた出来ていた原稿はどこへ行ったか分からないそうです。写真のペーパーバックは「女郎ぐも」と「俳優パズル」です。かって創元推理文庫に収められていましたが、現在は極度に入手困難です。
現在まで代表作とされ、植草甚一氏絶賛の「二人の妻をもつ男」は現在新刊では入手が不可能になってしまいました。この作品、一時期はモダンクラッシックスとされていました。現在読み直した感触だと、文学派推理小説といったイメージでしょうか?。非常にていねいな人物描写が特徴ですね。現在の日本のミステリーの傾向からすればやや地味な印象を受けがちですが、小説としてはよくできたものだと思います。
より本格推理が好きな方には「悪女パズル」をサスペンス小説が好きな方には「二人の妻をもつ男」をおすすめしておきましょう(笑)。現在、クェンティン作品のほとんどが絶版となってしまいましたが、今後の出版に期待したいと思います。「悪女パズル」の訳者・森泉玲子さんの次の翻訳は「女郎ぐも」だったそうですが、亡くなってしまったため9割がた出来ていた原稿はどこへ行ったか分からないそうです。写真のペーパーバックは「女郎ぐも」と「俳優パズル」です。かって創元推理文庫に収められていましたが、現在は極度に入手困難です。