2007年09月

筑摩書房版「萩原朔太郎全集」

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こんにちは、皆様、三頌亭店長です。最近、やや忙しいので色んな古書カタログも見る余裕がございません。ちょっと東京へ行った帰りにブックマートに寄ってきました。1冊200円で「萩原朔太郎全集」の端本がたくさん置いてあるのですが、これ以上重量物を増やすと自滅しかねないので2冊だけにしておきました(笑)。

朔太郎というと実はそれほど読んだわけではないので、以前からエッセイや雑文を読んでみたいと思ってました。この人のイメージは天才なんでしょうけど、「金持ちのボンボン」(笑)という感じでした。色々写真を撮ったのが残ってるんですが、この人のカメラはライカでした。戦前のライカは大変高価で家が買えるほどの値段でした。詩人の詩の話をせずにえらく形而下のお話ばかりが気になる下世話な三頌亭店主です(笑)。

日夏耿之介「轉身の頌」

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こちらのフォルダ久しぶりの更新です。中央公論社の復刻本です。日夏耿之介の第一詩集「轉身の頌」(大正6、光風館)の著者本(2部)を復刻したものですが、大変よく出来ています。装幀・挿画は長谷川潔で画家の存命中に復刻された本です。

中央公論社の復刻本は日夏家の家蔵本を元に復刻されましたが、もう一方の長谷川潔のものが市場に流れており、この復刻本を買ったときは神田・T村書店が持っているとのことでした。話を聞くとそう高い値段でもなかったです。実物を見た人の話では「元版より復刻本が綺麗」だそうでした(笑)。

北原尚彦「SF奇書天外」

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こんばんは、皆様、三頌亭店長です。更新が減っていますね(笑)。最近ややリアルが忙しいのでゴミの山から適当な本を探してくる暇がありません。今日は購入予定の本というか、新刊本です。写真の本ですが、このようなテーマの本もいつか出るだろうと思っていたものが出ました。SF珍本集とでもいったらいいのでしょうか?。古書マニアの間でささやかれていたSFジャンルのトンデモ本のレビューです。これを機会に読んでない本が復刻されることもあるかもしれません。期待しないで待ちましょう(笑)。

出版社・コピー
「戦後のSF史・古書史に燦然と輝く(あるいは、ほとんど知られることのなかった)綺羅星のごとき奇書、珍本。マニアたちのあいだで密かに語り伝えられる、奇妙奇天烈、摩訶不思議な小説を読みに読んだ、その道の第一人者が網羅して紹介する。ポルノSFから自費出版書籍まで、カラーを含む図版300点近くを収録。すべてのSFファン・古書ファンに贈る必携の1冊。はしがき・著者あとがき=北原尚彦」

木々高太郎「人生の阿呆」

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こんばんは、皆様、三頌亭店長です。最近、野暮用が忙しくてまた中座しておりました申し訳ありません。今日は何を紹介いたしましょうか。また復刻本で悪いのですが、木々高太郎「人生の阿呆」を紹介いたしましょう。テキストのほうは文庫で読むことが出来ます。写真の本は正確には複製本で昭和11年にでた版画荘本の複製です。

内容はそれほど面白いわけではないのですが、装本はわりと好きです(笑)。オリジナルを買おうと思ったこともあるのですがなんとなく買いそびれています。戦前のモノクロのロシアの写真が非常にマッチして面白い本だと思います。

奇談

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以前から見てみようと思っていた、「奇談」をやっと見ました。原作は諸星大二郎の短篇漫画「生命の木」です。奔放なイマジネーションのため映画化は不可能といわれていましたが、CGの進歩によりまあなんとか映画化されました(笑)。結果からいいますとまあまあといったところです。さすがに原作を最初読んだ時の衝撃度には大分及びませんが、それは致し方ないです。

稗田礼二郎の活躍する「妖怪ハンター」のシリーズは大変面白いものが多く、その着想とヴィジュアルなインパクトはまんがでは稀有の代物です。初めて読んだ時の印象は本当にすごかったものでした。漫画文庫となってから、長らくお蔵入りしていた「死人帰り」も収録されました(ブラックバーンによく似た着想の小説があります)。これを機会に一度原作をお読みになるのもいいでしょう。

映画「奇談」では「生命の木」のエピソードに加えて「神隠し」のエピソードを追加して映画化してあります。少し不整合な部分も感じられますが、まずまずといったところです。参考に下記の集英社のサイトをお示ししておきます。
http://comic-bunko.shueisha.co.jp/plan/hunter/index.html
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