こんばんは、皆様、三頌亭店長です。今日はノンフィクションを2冊ご紹介いたします。ヘンなお話ですが、贋作というと妙に心惹かれるものがあったりします(笑)。世界の贋作事件と贋作者列伝を読みたいものだとかなり昔から思っておりました。いまでこそ「ギャラリー・フェイク」とか「ゼロ」とか贋作を扱ったマンガすらありますが、以前はノンフィクションを含めて皆無に等しい状態でした。そんな中でやっと探してきたのが瀬木慎一「真贋の世界」とトム・キーティング&ノーマン、ジュラルディン&ノーマン、フランク「贋作者」でした。現在では少し探せばこのジャンルの作品はすぐいくつも見つかることでしょう。
ところで瀬木慎一の「真贋の世界」は著名な18の贋作事件を扱った、贋作事件通史といった内容の本です。それぞれに面白くて興味津々でした。特に雪舟の真筆を巡るルポタージュは虚々実々で迷宮の如き面白さがありました。またトム・キーティング「贋作者」は 贋作者自身による手記、ロンドンタイムズ紙のスクープ記事をまとめたものです。そのぬけぬけとした手口と天衣無縫ともいいたくなるような贋作技術にはびっくりでした。その他、この時期に読んだ贋作関係の本は種村季弘「贋作者列伝」やクリフォード・アーヴィング「贋作」などがあります。いずれもトリックスターたちの生態を活き活きと報告してくれる面白い読物でした。
最近では実際の事件に取材した久保三千雄「小説・春峰庵浮世絵贋作事件」などもあります。ただでさえ贋物の多い世の中なのでそんなお話はたくさんだという方もいるかもしれませんね。まあそういわずにどうぞ・・(笑)
追記:左の本のゴッホはどちらが本物でしょう?(笑)
ところで瀬木慎一の「真贋の世界」は著名な18の贋作事件を扱った、贋作事件通史といった内容の本です。それぞれに面白くて興味津々でした。特に雪舟の真筆を巡るルポタージュは虚々実々で迷宮の如き面白さがありました。またトム・キーティング「贋作者」は 贋作者自身による手記、ロンドンタイムズ紙のスクープ記事をまとめたものです。そのぬけぬけとした手口と天衣無縫ともいいたくなるような贋作技術にはびっくりでした。その他、この時期に読んだ贋作関係の本は種村季弘「贋作者列伝」やクリフォード・アーヴィング「贋作」などがあります。いずれもトリックスターたちの生態を活き活きと報告してくれる面白い読物でした。
最近では実際の事件に取材した久保三千雄「小説・春峰庵浮世絵贋作事件」などもあります。ただでさえ贋物の多い世の中なのでそんなお話はたくさんだという方もいるかもしれませんね。まあそういわずにどうぞ・・(笑)
追記:左の本のゴッホはどちらが本物でしょう?(笑)