こんばんは、皆様、三頌亭店長です。リンク先の皆様のところで評判がいいようなのでちょっと前に買った本です。昔、河口慧海の「チベット旅行記」を読んだことがあります。これがなかなかすごくて、ラサの町の汚い描写に卒倒しそうになりました(笑)。この本を読んだのは久生十蘭の「新西遊記」を読んだからで、チベットが鎖国政策をしていた頃、どのように進入者を発見したかを詳しく書いておりました。またこれにはチベットの身の毛もよだつ処刑の数々が整然と描写されていて、秘境チベットの知られざる一面が大変興味深く感じられたものでした。
そんなこんなで北森鴻の「暁の密使」を見たときはとりあえず買っておこうというわけだったのです(笑)。さて内容ですが大変よく考えて、歴史の虚実をつなぎ合わせているののには感心いたしました。文章も最近の作家としては大変上手な方ではないでしょうか?。最後にいたって河口慧海と主人公・能海寛との関係も明らかになります。虚々実々の歴史ミステリー、なかなかよく出来ております。難をいえば、派手さにかけるきらいがありますのですこし一般受けが悪いかもしれませんね(笑)
出版社のコピー
「チベット潜入行に隠された策謀を描く歴史ミステリー:"不惜身命"仏道のために命を賭して西蔵(チベット)の聖地・拉薩(ラッサ)を目指した仏教者がいた。その名は能海寛(のうみゆたか)。時は明治、近代国家形成に向け必死に背伸びする日本を取り巻く情勢は、その苛烈さを増していた。そんな歴史のうねりの中、仏教の原典「チベット大蔵経」を求めて中国大陸に渡った東本願寺派僧侶・能海寛を主人公に、鎖国下のチベットへの難渋を極める潜入行を描く秘史発掘ミステリーである。チベット潜入で歴史上有名な河口慧海の名にかくれて、能海寛の"日本人として初めてチベットの地を踏んだ"という壮挙は歴史の闇に埋れていた。近年、その潜入行が明らかにされている能海の足跡を辿りながら"歴史のif"に挑む著者会心の歴史ミステリー長編。」
そんなこんなで北森鴻の「暁の密使」を見たときはとりあえず買っておこうというわけだったのです(笑)。さて内容ですが大変よく考えて、歴史の虚実をつなぎ合わせているののには感心いたしました。文章も最近の作家としては大変上手な方ではないでしょうか?。最後にいたって河口慧海と主人公・能海寛との関係も明らかになります。虚々実々の歴史ミステリー、なかなかよく出来ております。難をいえば、派手さにかけるきらいがありますのですこし一般受けが悪いかもしれませんね(笑)
出版社のコピー
「チベット潜入行に隠された策謀を描く歴史ミステリー:"不惜身命"仏道のために命を賭して西蔵(チベット)の聖地・拉薩(ラッサ)を目指した仏教者がいた。その名は能海寛(のうみゆたか)。時は明治、近代国家形成に向け必死に背伸びする日本を取り巻く情勢は、その苛烈さを増していた。そんな歴史のうねりの中、仏教の原典「チベット大蔵経」を求めて中国大陸に渡った東本願寺派僧侶・能海寛を主人公に、鎖国下のチベットへの難渋を極める潜入行を描く秘史発掘ミステリーである。チベット潜入で歴史上有名な河口慧海の名にかくれて、能海寛の"日本人として初めてチベットの地を踏んだ"という壮挙は歴史の闇に埋れていた。近年、その潜入行が明らかにされている能海の足跡を辿りながら"歴史のif"に挑む著者会心の歴史ミステリー長編。」