2007年02月

ニコン・8X30EⅡ

イメージ 1

イメージ 2

今回は遂に物欲に負けてしまいました(^^;)。鳥見用の定番機です。8X30(8倍、対物口径30mm)というスペックは天体用を除けば黄金のスペックです。昼間使用するには軽くて倍率も適当、昔から大変よく作られた双眼鏡ですね。

ところで、ニコン・8X30E兇任垢見掛け視界が70度もあって大変視野に開放感があります。広視界ですが、比較的フラットな像でほとんど歪曲が目立ちません。コントラストと解像力も申し分なしで像が大変シャープです。

ただ欠点は小さい双眼鏡は一般にそうなのですが、ホールドがし難く倍率の割には手ぶれしやすいことでしょう。持ち方を工夫しなければなりません。大きさの比較のために天体用に常用しているフジノン・10X50FMTと比較した写真を載せておきます。

結城信一・葉書

イメージ 1

書簡や葉書というのは私信を覗き見るようで少し後ろめたい気もするのですが、なかなか面白いものです。残されない作家の文章でもあり、自筆とともに作者の素顔を垣間見ることが出来ます。

署名の入った限定本もいいのですが、私は面白さとしてはこちらが上だとよく思います。写真は結城信一の知人に当てた葉書です。よく人柄が出ているような気がします。全集を買った時にいくつかカタログに載ってきたので何枚か買ってみました。あまり有名でない作家のものは安いので助かります(^^;)

ピエール・モリニエ「アネルのために」

イメージ 1

イメージ 2

このところ、適当な本ばかりでろくでもない話題でお茶を濁しておりますのでたまにはこのようなものもアップしておきましょう(笑)。ピエール・モリニエは生涯に20点ほどの版画作品を残しましたが、そのひとつです。版面にモリニエと摺り師のサインがあります。入手したのはもう大分前になります。あまりその気がなかったのですが、持っておいて正解だったもののひとつです。これ以来、サイン入りのカラーの版画は見ることがありませんでした。モリニエのサインが特徴的です。「アネル」とはモリニエの姪の名前ですね。

半村良「魔境殺神事件」他

イメージ 1

イメージ 2

こんばんは、皆様、野暮用続きの三頌亭店長です(笑)。いろいろと棚出ししてみたい本は山とあれどなかなかままならない状態の今日この頃です。今日はよろずで取り合わせということでご勘弁いただきましょう。

半村良「魔境殺神事件」
1981年の発行となっております。すでに絶版ですので、悪しからずご了承ください。まあ珍品といってもよいでしょうか?。一応はミステリ仕立てですが一種のサスペンス小説という趣の本書です。パキスタン 、インド、アフガニスタンの国境付近の村で起こった事件を発端に物語は始まります。少数民族ごとに宗教が別れるこの地方では、それぞれの村に生き神(村長)が入るわけです。探偵、容疑者、被害者がすべて超能力者というぶっ飛んだ内容ですね(笑)
出版社の紹介文より・・『パキスタンの最奥地、宗教の異なった八つの部族が対立しあう魔境ジャンミスタンで神が殺され、中天から下がったロープで宙吊りにされた。人跡稀な地とはいえ、そこは米・中・ソ軍事網の最前線であり、殺神事件は世界紛争の発火点になりかねない。国際政治の真っ只中に神々の集団が無気味に登場した……』

山上たつひこ「鬼面帝国」
実は山上たつひこの「喜劇新思想大系」を探しているのですが、整理が悪くて見つからず・・です。かわりに出てきたのがコレですね(笑)。「がきデカ」が物凄くあたった作品ですが、ポリティカル・フィクションの「光る風」なんかの系譜になるのがこの「鬼面帝国」です。初期の作品でなかなかコワイ物が多いです。個人的には「喜劇新思想大系」なんかのアブナイ笑のものが好きなのですが・・、一応紹介いたします。

田辺節雄・コミカライズ作品

イメージ 1

イメージ 2

こんばんは、皆様、三頌亭店長です。ちょうど本楽大学のSF学部のレポートをアップしたところなので、田辺節雄・コミカライズ作品についてお話しましょう。もともと気の利いた本で育ってないのがまるわかりの当三頌亭ブログです(^^;)。所詮はこのあたりが懐かしいものなのです。ちょうど安物のプラスチックの茶碗が懐かしいのと同じですが、これがわたしの読書傾向を養った代物かもしれませんね(笑)。

矢野徹「地球0年」
最近はこんなもの読む人はいないのではないでしょうか?以前は角川文庫にたくさん入っていました。敗戦のトラウマをストレートにSFで解消しようという企画の作品です。いまはいろいろあって出版し難いのかもしれません。核弾頭の打ち合いで米ソ中国が壊滅した後、自衛隊がアメリカの治安維持にあたるという単純かつストレートなプロットです(^^;)。

半村良「戦国自衛隊」
いいですね~、このBムービー的な発想が・・(^^)。何度も映画化されてますし、初めての人にも楽しく読むことが出来ます。わたしはこの漫画を見た後に読みました。四の五の言わず、ぐっと下世話に楽しませてくれるところが息の長い理由ではないでしょうか。結構好きな作品です。映画もいいですね、千葉ちゃんが出てます(笑)。

西村寿行「滅びの笛」、「滅びの宴」
これがですね、また好きなんですよ~。ちょっとはずかしいんですが・・(^^;)。ハーバートに「鼠」というパニック小説があるのですが、同じサンケイ出版から出たのが「滅びの笛」です。凶暴な鼠のレミングを扱った異色作、ハリウッドでお金かけて映画にして欲しいと常々思っています。登場人物とか設定は「日本沈没」の借り物です。オリジナリティなんてどこにもないのですがこれがB級風味に仕上がっていいですね(笑)。続編の「滅びの宴」はややパワーダウンです。西村兄弟(望&寿行)は地元出身の作家なのでたまには宣伝しておきましょう(笑)。

これらのコミカライズ作品を描いた田辺節雄は望月三起也のアシスタント出身、なんだかんだ言いながらよく読んだ漫画のひとつです。SF作品というにはなかなか難しい作品かもしれませんが、一応近未来SFということでお願いいたします。今読む人はいるのでしょうか?、んん~(笑)。
最新コメント
ギャラリー
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 萩尾望都「11人いる!」&「スター・レッド」
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 和田慎二傑作選「砂時計は血の匂い」他
  • 花とゆめ・1975年5月5日号
アーカイブ
  • ライブドアブログ