2006年10月

曇った時には・・

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当たり前なのですが、天体観測は晴れないとだめなので、曇った時にはすることが無くて困ります。高校生の頃、泊りがけで星を見に行くと、なかなか晴れないことが多くて困ったものです。

そんなときによくやった一発芸があります。「波動砲」と呼んでいましたが、同年代の天体ファンのひとに聞くと自分もやったことがあるということをよく言われます。この一発芸はアイピースを抜いてしまって、そこへフラッシュを浴びせると曇った空に「波動砲」のように光条が伸びるというものです。そこそこそれらしい感じが出るので、知らない人には結構受けました(笑)。

写真はアストロ光学のアクロマート屈折望遠鏡(口径76mm、焦点距離910mm)です。現在は望遠鏡を作ってはいませんが、以前は五藤、ニコン、高橋、ペンタックスなどと並んで有名なメーカーでした。最近、白い鏡筒が少なくなってしまったのですが、木製三脚に白の鏡筒を見るとやっぱりなぜかほっとします(笑)。

遠征用接眼パーツセット

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ニュートン式を使うことが多かったせいか、天頂ミラーをあまりたくさん持っておりません。というわけで最近1つ買ってみました。今まで使っていたのはノーブランドの天頂プリズム1個だけ(笑)。平面度の悪いミラーやプリズムは高倍率での像の劣化につながるので、あまりケチってはせっかくのいい鏡筒も台無しになりかねません。

ところで天頂ミラー、こんなものがと思うくらい結構値がはります。写真の左の金色のものが今回購入したものですが、1万オーバーでした。テレビューのダイアゴナルとかになると倍近くの値段がするようです。中古でこまめに集めておくのがやっぱりいいです。

で今回購入した天頂ミラーですが、多分台湾製、アメリカなんかでもよく売られています。今まで使っていた天頂プリズムより少し光路長が長いので、手持ちの鏡筒では合焦範囲ぎりぎりというアイピースが2,3あります。性能はまあまあといったところです。

これは私見ですが、安物のミラーを買うよりも、安い天頂プリズムのほうが平面度を出しやすいのでいいようです。予算が足りない場合の参考にどうぞ(笑)。写真は接眼パーツのお出かけセットです。バローレンズ2本、アイピース5本、プリズム1個という内容です。

カール・ヴァン・ヴェクテン「盲のキューピット」

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こんばんは、皆様、三頌亭店長です。アールデコ期の文芸というのを時々紹介しております。今日紹介する本はまだ積読状態です(笑)。実はこの本、ある出版社から邦訳が予定されているにもかかわらず、いっかな出ない。という困った本ですね。

カール・ヴァン・ヴェクテン「盲のキューピット」(アルフレッド・クノップフ社:1923)です。カール・ヴァン・ヴェクテンというと以前紹介した、カポーティの写真でも分かるとおり、写真家としての方がアメリカでははるかに有名です。しかし、写真以外にも1920年代のシカゴの文芸復興を代表する作家として活躍していました。今日あまり省みられることが無いようですが・・。

「盲のキューピット」はファンタジックな一種のコメディとして、知られておりまして、本邦でも生田文夫氏の邦訳が予定されておりました。私にとってはいっこうに出る気配が無いので結局、元版を買ってしまったという本でした。この本以外にアラステアの挿絵の付いた版もあるようです。ドナルド・ファーバンクやエリナ・ワイリーと並んでアールデコ期の文芸ということで大変興味ある作品です。

また落ち着いたら読んでおこうと思っている本です(笑)

シュルレアリスム・メーム

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後期シュルレアリスムの代表的な機関紙です。怪しげなデュシャンのレリーフが表紙、創刊号ですね。アート紙で5000部ほどでました(1956年発行)。特装版が30部ほどあるそうです。

資料性は間違いなくあるのですが、ええっ!というくらい高かったです(笑)。まだ元気のあった頃なので勢いで買ってしまいました。今でも同じ位の値段でしょう。この機関紙は4号ほど出版されました。ブルトンの周りの衛星達が綺羅星の如く集められております。

深く研究でもしようという方のみお求めください(笑)。

内田魯庵「読書放浪」

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こんばんは、皆様、三頌亭店長です。最近、斎藤昌三や市島春城といった、蒐集を話題にした随筆が復刻されております。小説などを書く作家達とは違って一般的な認知度は低いのですが、肩の凝らない読み物として大変面白いものがあります。

そんな本の中から1冊、今日は内田魯庵「読書放浪」(書物展望社:昭和7)を紹介したいと思います。内田魯庵については最近、「紙魚繁盛記」が復刻されたのでそちらから読んでもいいと思います。この人の書物随筆はなかなか面白くて、書物一般、様々なエピソードを交えながらあきさせないところが魅力です。内田魯庵の略歴については下記サイトを参考にしてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E7%94%B0%E9%AD%AF%E5%BA%B5

「読書放浪」は装丁を斎藤昌三が担当しております。見返しに原稿の一部を印刷し名刺を貼り込むという珍装丁です。かわった装丁の例として写真をお示ししておきます。
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