サディ・ブラッケイズ(Sadie Blackeyes)という匿名作家がピエール・マッコルランの変名であることを知っている方は相当酔狂な方です(笑)。昨今、出版社のほうも安く出せる変わった版権はないかと大変らしいです。そういったいいかげんな出版の中からたまに面白いものが出てくるのを探すのは大変楽しいことです。
「アリスの人生学校」(学研:2002)はマッコルランがサディ・ブラッケイズの変名で書いた「鞭打ち小説(フラッジ)」です。一応、ポルノグラフィの範疇に入れられることが多いのですが、昨今の官能小説などのつもりで読むと全く当てが外れます。描写は現代の小説の方がはるかにハードです(笑)。
ヴォルテールの「カンディード」と中世の家政論「ル・メナジエ・ド・パリ」を換骨奪胎して書かれたこの作品は非常にウイットに富んでいます。大きく分けて「純潔教育」と「貞操教育」からなる2章は鞭打ちを性愛に置き換えた秀逸なエロティック文芸となっています。
翻訳は吾妻新(匿名)が雑誌「奇譚クラブ」に載せたものの再録で、英語版からの重訳ですが、大変読みやすいです。出来ればマッコルラン名義の「女騎士エルザ」や「国際的ヴィーナス」などの主要作の翻訳を出版して欲しいと思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/kms130/20276324.html
「アリスの人生学校」(学研:2002)はマッコルランがサディ・ブラッケイズの変名で書いた「鞭打ち小説(フラッジ)」です。一応、ポルノグラフィの範疇に入れられることが多いのですが、昨今の官能小説などのつもりで読むと全く当てが外れます。描写は現代の小説の方がはるかにハードです(笑)。
ヴォルテールの「カンディード」と中世の家政論「ル・メナジエ・ド・パリ」を換骨奪胎して書かれたこの作品は非常にウイットに富んでいます。大きく分けて「純潔教育」と「貞操教育」からなる2章は鞭打ちを性愛に置き換えた秀逸なエロティック文芸となっています。
翻訳は吾妻新(匿名)が雑誌「奇譚クラブ」に載せたものの再録で、英語版からの重訳ですが、大変読みやすいです。出来ればマッコルラン名義の「女騎士エルザ」や「国際的ヴィーナス」などの主要作の翻訳を出版して欲しいと思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/kms130/20276324.html